エルダー2023年5月号
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基礎工事業界は慢性的な技能労働者不足に陥っており、技能労働者の補充・雇用対策として、高齢社員の継続雇用に多くの組合員企業が取り組んでいる。しかし、2025年には65歳定年を迎える社員が増加し、その後も年々増える見通しであり、技能労働者不足が危ぶまれる状況である。同ガイドラインは2021(令和3)年に実施した「高齢者雇用推進事業企業向けアンケート」の結果と、専門家の知見と所見をまとめたものである。序章は、行政による雇用改善に関する諸施策とともに、アンケート調査から判明した組合企業における高齢者雇用の現状について、グラフや図を交えて紹介している。「第1章 雇用のポイント」では、日本の少子高齢化の現状をふまえたうえで、これまでの基礎工事業における高齢者雇用の取組みをふり返り、高齢技高齢者雇用の現状と対策・高齢者能労働者が継続して働いていくために、企業や業界が向き合うべき課題とポイントをまとめている。「第2章 場改善のあり方」では、「第1節組合員企業を対象としたアンケート調査から理解すべきこと」において、高齢技能者の活用に向けたむずかしさやメリット、期待する役割や活躍してもらうための配慮について、関連するアンケート結果を紹介し、高齢技能者に活躍してもらうための要点をまとめている。「第2節 の意義と基本的な方策」では、労働環境と労働条件の改善に関係する法規に触れつつ、法定以上に自発的に環境改善に取り組むことの重要性や、職場の働きやすさと働きにくさを決定づける要因(労働条件)について解説している。「第3節 高齢技能者のための職場改善」では、高齢技能者を取り巻く職場の特性を整理し、どの高齢技能者の雇用推進のための職ように「職場魅力」を開発し提供していくかのヒントを示している。「第3章 能力開発や技能伝承、健康管理など、高齢者雇用を推進するうえで必要な取組みなどについて解説。また、高年齢者就業確保措置を講じるための基礎的要件についても、わかりやすく記載している。「第4章 事評価について」では、高齢技能者の職場や賃金等に関するアンケート結果を紹介。「第5章盤」では、キャリアややりがいなどの観点から行ったアンケート調査の結果に触れながら、取り組むべき課題を示している。員が活躍する事例を紹介する「高齢者雇用の好事例集」のほか、高齢者雇用に関する法律や助職場改善成金などを紹介する「参考資料集」を掲載している。雇用・人事制度のあり方」では、高齢技能者の職場と給与水準・人技能労働者のキャリアプランの意義と導入基巻末には、職種転換や新規採用などで高齢社一般社団法人全国基礎工事業団体連合会産業別高齢者雇用推進ガイドライン建設業基礎工事における 高齢技能労働者の活躍ガイドラインmor.jp/˜zenkiren所〒1320035 東京都江戸川区平井5―10―12アイケイビル4F36126611 ――――P.. ― 336126202住 TEL03FAX03H  http://wwwkt.ri2023.524

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