■■静岡市誰もが活躍推進協議会が運営する「NEXTワークしずおか」は、シニアに特化した求人案内、就労相談・ボランティア案内を行う就労サポート窓口で、静岡市役所静岡庁舎に常設されている。2019(令和元)年6月のオープン以来、延べ9000人以上のシニアが利用。明るくサロンのような雰囲気のブースは庁舎2階というシニアが足を運びやすい場所にあり、利用者は壁面ディスプレイや求人ファイルに掲載された求人を閲覧できるほか、専属の就労サポートスタッフによる個別相談もできる。スタッフには定年・再就職を経験したシニアが在籍しており心強い。NEXTワークしずおかのマネージャーである一■ノ■宮■由■美■さんは「利用者の多くは転職経験がなく、一つの会社で30〜40年勤めた人たちです。就職活動の方法も彼らがかつて経験したものとは異なることから、Webサイトで求人を探す方法からアドバイスしています。シニアは企業が受け入れてくれるか不安感が強いので、背中を押してあげることも大切です」と、シニアの就職活動について述べる。NEXTワークしずおかは、前身の「静岡市生涯現役促進地域連携協議会」が厚生労働省のモデル事業として受託した「生涯現役促進地域連携事業」の一環としてスタートした。2021年度に3年間のモデル事業実施期間を終えたところで、2022年度から新たに実施している「生涯現役地域づくり環境整備事業」をあらためて受託。既存の組織を改変し、静岡市生涯現役促進地域連携協議会は、地域活性化や移住支援の関係者で組織する「生涯活躍のまち静岡(CCRC)推進協議会」と一体となり、新たな事業主体となった。2023年4月からは、「静岡市誰もが活躍推進協議会」と改称した。半の生きがい探しに」をキャッチフレーズにしさらに、シニア就労を支援するため「人生後質の高いマッチングを図り定着をねらう静岡市誰もが活躍推進協議会(静岡県静岡市)19静岡市保健福祉長寿局の木村あゆみ副主幹(左)、NEXTワークしずおかの一ノ宮由美マネージャー(右)エルダー特集シニアの“強み”を活かし会社の“弱点”を埋めるシニア人材採用事例2シニアの採用意欲が高い事業分野を重点業種に設定
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