脳力アップトレーニング!第72回働くためのゴールするまでに目標時間以上かかった人は、目標時間内にゴールできるように再チャレンジしましょう。STARTGOAL1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2023.6642017(平成29)年3月に改正された道路交通法では、75歳以上の高齢者は、免許更新時以外でも、一定の違反があった際には認知機能検査を受けることが義務づけられました。しかし一方で、毎日元気に運転をしている高齢ドライバーの方もたくさんいます。日々の脳トレで、運転能力の衰え防止超高齢社会の現在、75歳以上の3人に1人が運転免許を保有しているとされていますが、逆走など高齢ドライバーのショッキングな交通事故の報道により、「高齢ドライバーは危険だ」というイメージが定着してしまっています。たしかに認知機能の低下は交通事故に影響を与えていると考えられ、認知機能低下のリスクを下げるためにも、日ごろから食事や運動、脳トレなどで認知症リスクを抑え、同時に運転能力を鍛えることが大切になってきます。今回の脳トレでは、習慣的につい行ってしまう行動や操作を、実行する前に抑える能力を鍛え、注意力や判断力にかかわる前頭前野背外側部などを活性化させます。いつまでも安全に運転するためにも、脳を鍛えて、認知機能低下のリスクを軽減しましょう。篠原菊紀(しのはら・きくのり)アドバイス わたしたちの脳には「保■続■■性■■」があります。例えば、「赤いランプがついたらボタンを押してください」という課題で、赤が点灯するなか、いきなり青がついても、ついボタンを押してしまう、というものです。この「保続性」を抑える力が、がまん力や切り替え力につながり、認知のエラーを減らすことにつながります。目標目標00分90秒STARTからGOALまで、矢印をたどって進んでください。緑の矢印➡は矢印の向きの通りに、赤い矢印➡は矢印の向きと反対方向に進みます。■例 緑色の矢印➡は、右方向 赤色の矢印➡は、左方向STARTから右➡と下⬇の2パターンで進んでください。矢印をたどって進もう
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