エルダー2023年6月号
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ベンチャーキャピタルはその後のリーマンショックのあおりを受けて撤退。高齢者就業支援は、いろいろ時間をかけて検討や試行を重ねた結果、残念ながら事業としてはむずかしいと――7ォーフームまういう結論に達しました。いま弊社が行っているのは、企業から依頼を受けて経営幹部や管理職を紹介するエグゼクティブサーチです。クライアントが約1000社で、求人案件も常時約1000件あり、社長から課長級の管理職まで、幹部社員の人材紹介を行っています。高齢者就業支援は、なぜ事業として軌道に乗らなかったのでしょうか。会社を立ち上げてから、学識者や行政、郡山 人材関係のシンクタンクなどと連携し、数年にわたって研究を重ねました。「定年退職者新卒制度」などを考案したこともありましたが、結局たどり着いた結論は、シニアの再就職支援活動をビジネスとして展開するのは、きわめてむずかしいということでした。活を経て、経験・能力が一人ひとり異なり、新卒採用のように均質ではありません。新人研修なぜかというと、シニアは長期間の社会人生郡山さんはソニー株式会社の常務取締役、同・子会社の社長・会長を経て、2004(平成16)年に株式会社CEAFOMを設立されました。会社設立の経緯について教えてください。私がソニーで役員定年を迎えたとき、退郡山 職後は何か世の中の役に立つことをしたいと思い、ソニーの仲間3人で会社を起こしました。その会社では、いま課題になっている大事なことで、日本がまだ効果を上げる方法を見出していない領域で貢献できるビジネスをしたいと考え、三つの事業を立ち上げました。「ベンチャーキャピタル」、「高齢者就業支援」、「エグゼクティブサーチ」の3事業です。このうち、さまざまな課題があるシニアの就職支援シニア人材を採用するメリットと留意点郡こ山や史し郎ろおり株式会社CシEAFOM代表取締役社長エルダー郡山史郎氏特集シニアの“強み”を活かし会社の“弱点”を埋めるシニア人材採用インタビューインタビュー特別

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