3「シニア大学」で、社会参加や地域づくりをうながすためのさまざまな支援を実施健康寿命が延び、教育・仕事・引退の人生の3ステージから、現役時代につちかってきた経験や知識を活かした「人生二毛作社会」の実現を重要課題に掲げるとともに、シニアのニーズを把握し、社会参加の活動とマッチングさせる機能として「シニア活動推進コーディネーター(以下、「コーディネーター」)」をセンター内に配置し、シニア大学の企画・運営を行う社会活動推進員と連携してシニアが主体的に社会参加活動や地域づくりに参画できる支援体制づくりに取り組んでいます。コーディネーターは、本部および県内各支部に計11人が在籍。現場に足を運んで地域のニーズを発見し、さまざまな団体や機関を結びつけ、シニアの居場所と出番をつくり出し、地域の課題を解決するのが役割です。当センターが発行している事例集『信州版人生二モウサク劇場』もその成果の一つです。各地域で自然発生的にできたシニアのグループの活動を〝見える化〟しようという事例集です。現在、第三版ですが、コーディネーターの視点で「趣味・特技を活かす」、「キャリアを活かす」、「学びを活かす」などの五つに分類し、活動事例を紹介しています※4。インターネットでダウンロードもできますし、全国の自治体からも問合せがきています。内山 ざす「一般コース」(2年制)と、地域の課題解決に取り組むスキルを学び、豊かな発想力とシニア大学は地域とかかわる人材を目行動力で地域づくりにかかわることができる「シニア地域プロデューサー」を養成する「専門コース」(1年制)があります。一般コースは県内各地に10学部あり、教養講座、趣味・健康・交流講座に加えて社会参加をうながす地域づくり講座があります。1年次は年間60時間の授業のうち、地域づくり講座に12時間、2年次は24時間をあて、関心のある事柄ごとにチームを組んで、テーマの決定、活動計画づくり、実践、発表を行い、卒業後の活動につなげます。学生数は最盛期で1学年1000人以上おり、コロナ禍で減少したものの回復を見せ、今年は550人まで増えました。入学対象者は50歳以上ですが、平均年齢は約70歳。元会社員の方や主婦もいれば、農業を行っている人や現役議員、元村長、中学卒から大学院卒まで、多様な人たちが学んでいます。かけづくりの場ですが、専門コースはこれまでつちかった経験などをベースに、地域課題一般コースは地域づくりや社会参加のきっ―学びの場であるシニア大学では、どんな方たちが、どのようなことを学んでいるのですか。エルダー※4 https://nicesenior.or.jp/publish/jireishu/
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