エルダー2023年7月号
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漆■工芸山や口ぐ敦あ雄おさん(70歳)父の記憶と道具を頼りに独学で漆塗り技術を習得■■■■ちつまっやび英語で「Japan」と呼ばれることがあるように、日本を代表する伝統工芸の漆し器き。数ある産地のなかでも、東京でつくられる漆器は「江戸漆器」と呼ばれる。「"雅み"な京漆器に対し、江戸漆器の特徴は"粋"です。絵を入れるにしても、松葉を一本、ポンと描くくらい。色はおもに黒で、少し朱色が入る程度の器が多いです」そう話すのは、東京・江戸川区の漆塗り職人、山口敦雄さん。明塗り・乾燥・研■ぎをくり返し生み出される「漆■黒■」の美61エルダー vol.329

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