エルダー2023年9月号
37/68

短時間正規職員制度を導入し柔軟な働き方を促進■■■「どんなに重い障害のある人も地域で暮らしながら、それぞれの個性を発揮し一人ひとりに合った自立ができるように」を方針に掲げ、利用者とその家族に寄り添った運営を行っています。同法人の宮■原■里■美■理事長は、「利用者の目線に立ち、利用者の可能性を考えることができる支援者であることを大切にするよう、職員にはつねに伝えています」と話します。同法人では、かねてより高齢者を継続的に採用し、戦力として活用してきました。同法人の高齢職員活用の方針について、宮原理事長は「人手不足が常態化するなか、現場の雰囲気を和ませてくれる高齢職員は、ムードメーカーとしても頼りになりますし、土・日曜日、早朝のシフト調整にも協力してもらえて、とても助かっています。高齢職員がこれまでつちかってきた外部での経験やノウハウ、自らの強みを活かして、年齢に関係なく働き続けることができる職場づくりに取り組んでいます」と説明します。副島プランナーは、2013年に初めてスプリングひびきを訪れました。「当時は、定年年齢が60歳で継続雇用者は1人という状況でしたが、職員全体における50歳以上の人の割合が3割を占めるなど、職員の高齢化が進んでおり、その対策として高齢職員を戦力として活用していくためのアドバイスを行いました。2019年に再訪問した際には、職員数がおおむね2倍程度に増加しているのと同時に、66歳超の職員が11人と想定よりもかなり高齢化が進展していました。この時点で定年年齢は66歳、希望者全員を70歳まで再雇用する制度へと改定されていまし35エルダー●佐賀支部高齢・障害者業務課住所: 佐賀県佐賀市兵庫町若宮1042-2佐賀職業能力開発促進センター内助言したいと考えています」◆佐賀支部高齢・障害者業務課の花田課長は副島プランナーについて、「特定社会保険労務士と中小企業診断士の資格を有し、その専門性を活かした多角的な視点で企業へ相談・助言活動を行っています。特に人事労務管理、賃金に精通し、相談・助言活動では企業の課題の解決につながることも多く、事業所からの信頼が厚いプランナーの1人です」と話します。◆佐賀支部高齢・障害者業務課は、JR佐賀駅から福岡方面へ1駅のJR伊賀屋駅から徒歩1分、佐賀市内の「ポリテクセンター佐賀」内にあります。佐賀市は佐賀県の最大の都市ですが、同支部周辺は、見渡すかぎりののどかな田園風景が広がり落ち着いた環境です。◆同県では、5人の70歳雇用推進プランナーと、1人の高年齢者雇用アドバイザーが活動し、企業訪問・相談・指導にあたっています。2022年度は、222件の相談・助言および63件の制度改善提案を行いました。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。電話:0952-37-9117宮原里美理事長高齢者雇用の相談・助言活動を行っています副島 泉 プランナーアドバイザー・プランナー歴:14年[副島プランナーから]「訪問する事業所の状況やニーズを可能なかぎり把握するように心がけ、高齢者の活用にあたって、少しでも役立つことを提案、

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る