エルダー2023年9月号
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NGポイントNGポイント×12め、ウイルス性感染症の予防に役立つといわれています。内閣府が公表している「高齢者が感じるストレスの原因」※1では、健康上の問題が一番であり、「友人に話を聞いてもらう」、「配偶者に話を聞いてもらう」、「スポーツをする」などがストレス解消法の上位にあげられています。身体活動が低下すると、筋肉量が低下して要介護状態になりやすいフレイル※2やロコモティブシンドローム※3につながりやすくなり、健康寿命に影響を及ぼします。「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」において、高齢者については「じっとしていないで1日ればどんな動きでもよいので、身体活動を毎日動は走ったり体操したりするだけでなく、掃除や買物に出かけること、家庭菜園などの園芸作業など、日常生活で体を動かすことも含まれます。ここでは、オフィスでできる簡単トレーニングを紹介しました。日ごろから、時間を見つけてできることから取り組んでいきましょう。(注意)血圧の高い方や痛みがある場合は、始める前に医師に相談してください。体調が悪い場合は、無理をしないようにしてください。53エルダー スクワット運動はお尻、太ももの前側、後ろ側、ふくらはぎなどの下半身の筋肉すべてに効果的な運動です。ここでは、立ち上がる際に、つま先、かかとを上に伸ばすことにより「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎへさらにアプローチする運動となっています。 ひざが内側に入らないようにしましょう。ひざがつま先より前に出ないようにしましょう。目 標※2  フレイル…… 日本老年医学会において、「高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態で、筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念」と定義されています※3 ロコモティブシンドローム……日本整形外科学会において、「運動器の障害のために移動機能の低下を来した状態」と定義されています 手をイスの背もたれにおき、足を肩幅より少し開いて立ち、つま先を30度くらい外に開きましょう。目線は前に、お尻を突き出しながら、ゆっくり腰を下ろしましょう。お尻、太ももを意識しましょう。40分行うこと)」が推奨されています。身体活40分(横になったままや座ったままにならなけ しゃがんだときと同じくらいにゆっくりと立ちあがり、最後はかかと、つま先まで伸ばしていきましょう。①②を10〜15回、息をこらえず、自然な呼吸で動作をくり返しましょう。10〜15回2〜3セットLet,s Try!!オフィスでできる長生き簡単トレーニング職場で できる複合スクワット運動

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