エルダー2023年9月号
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脳力アップトレーニング!STEP1〜8をくり返し行いましょう!POINT●その場で足ぶみをしながら交互に肩をさわりますが、3の倍数ごとに手の動きを一拍止めます。41312342567856働くための2023.964手と同時にステップが止まらないように気をつけましょう。●数字の代わりに五十音で行ったり(「あ・い・う」→「え・お・か」→「き・く・け」…)、五十音と数字を組みあわせてやってみましょう。(「1・2・あ」→「3・4・い」→「5・6・う」…)足ぶみをしながら行いましょう。篠原菊紀(しのはら・きくのり)STEPSTEPSTEPSTEPSTEPSTEPSTEPSTEP手はストップ脳や身体の健康を保つために、脳トレ問題に挑戦したり、今回のコグニサイズに挑戦したりすることは、とても素晴らしいことです。しかし、最初のうちはやる気がみなぎっていたのに、だんだん億劫になってしまう、いわゆる「三日坊主」の経験はないでしょうか。私たちが「やる気」と呼ぶ活力を生んでいるのは、大■■脳■■基■底■■核■■の一部である線■■条■■■体■■という部位です。線条体の働きは「行動」と「報酬」を結びつけることです。「○○をするとよいことがあった」という経験を蓄積した線条体は、あらゆる行動に対して報酬の有無を予測します。ここでいう報酬とは、物理的なモノだけをさすのではありません。他者からほめられたり、自分自身が「楽しい!」、「できた!」と感じたりすることも報酬として学習します。そして、報酬が得られると判断した行動を前にすると線条体が活性化し、「やる気」がでるのです。「なんだかやる気が出ない…」というときは、自分で自分をほめる「自己報酬」をうまく使うとよいでしょう。足は足ぶみ手はストップ足は足ぶみ1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。やる気と報酬 コグニサイズとは、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた名称で、認知症予防を目的とした取組みです。手軽なコグニサイズで、脳の機能を活性化させましょう。コグニステップ その場で足ぶみしながら肩をタッチ3の倍数ごとに手の動きだけストップステップ運動 運動しながら頭を使うエクササイズは、「デュアルタスク」や「コグニサイズ」などと呼ばれ、認知機能の低下を軽減することが実験的に示されています。運動をしながら心と体の健康をつくっていきましょう。第75回コグニサイズ

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