務士への個別相談窓口を設けている。さらに、希望に応じて健康相談員(産業医、歯科医師、薬剤師、保健師、看護師、管理栄養士等)が随時、健康に対する不安などの相談に乗っている。そのほか、必要に応じて健康指導、運動指導、栄養指導を実施しているほか、感染症への対策として無料でのインフルエンザ予防接種、希望により肺炎球菌ワクチン接種などを推奨している。▼孫のための託児サービスの充実孫の世話をする高齢職員のために、グループ内託児所(企業主導型保育施設)および学童保育を低廉な費用(1時間150円)で利用できるようにしている。家庭の事情で孫を預かる場合にも安心して働くことができると好評で、定期的に利用している高齢職員も多い。(4)その他の取組み同法人で運営する二つの事業所内保育所について、職員には「託児サービス利用料のポイント制」を適用している。資格の有無や、土日・祝日勤務などでポイントを加算。高ポイントの職員ほど託児サービス利用料の自己負担額が低くなるという仕組みを設けている。また、全職員に地元の提携店舗で使える法人オリジナルのギフトカードを誕生月に贈呈し、職員の福利厚生だけでなく、地域社会への貢献にも寄与している。さらに、前述の通りダイバーシティ型人財育成・活躍の職場風土づくりとして、若手30~40人を対象に「ライフデザインセミナー」を開催しているが、これらの「ダイバーシティ」、「地域共生」の理念に基づいた多彩な取組みにより、2011年には「第1回岐阜県子育て支援エクセレント企業(現『岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業)』」に選定。2013年には内閣府「子どもと家族・若者応援団表彰」で「内閣総理大臣表彰」の表彰を受けた。(5)高齢職員の声別養護老人ホームで入居者の居住スペースの清掃などを担当。週4~5回の半日勤務をこなしており、「この職場に来ると、みんなに会えて楽しい。元気をもらっています」と話す。(6)今後の課題イバーシティ型人財育成・活躍プロジェクト」を、さらに内容を深めながら取組みを進めるという。これまでの取組み・経験から、高齢職員にとって働きやすい職場環境は、障害のある職員や外国籍の職員など、だれもが働きやすい職場環境だということがわかっており、環境・設備を整えるだけでなく、職場における各種制度の運用・表示ルールをできるだけシンプルに、わかりやすく可視化し、職員全員が理解できることを目ざしていくという。なによりも、年齢や性別、国籍、文化的背景、個人の特性など、スタッフが互いの違いを尊重し合い、それぞれの立場を思いやり、支え合いながらチーム全体としてサービスの質の向上を目ざす、いわば共生型人材育成・組織マネジメントのあり方を模索しながら、実践していきたいと考えている。グループの理念「フェニックスウェイ」を掲げ、グループ総力で新たな高みを目ざしていく。最高齢職員の後藤きみ子さん(81歳)は、特同法人では、2015年にスタートした「ダ15特別養護老人ホームで働く、最高齢の後藤きみ子さん(81歳)介護助手として活躍している板いた津づ規き矩く子こさん(75歳)
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