賞与の評価項目については、プラス査定してほしい項目、マイナス査定もやむなしと考える項目を賃金委員から募り、それを細かく分類。加点項目に表彰関係、社会的貢献度(人命救助)、お客さま評価、配車の了解率などを加え、社員のがんばりが賞与に反映される形とした。高齢社員も若手社員も同じ目線で評価し、全社員が納得のいく賃金制度となりモチベーションが向上した。これまでの、隔日勤務、昼日勤勤務、夜日勤勤務の三つの勤務形態に対して、勤務形態ごとに始業終業時刻の選択肢を大幅に増やし、自分に合った時間で出勤できるようにした。また、希望すれば短時間(週30時間未満勤務)に変更することも可能としている。(2)意欲・能力の維持・向上のための取組み▼充実した研修支援の実施全社員を対象に毎月2回、全体補習教育を実施しているが、2回に分けることで全員が受講できるようにしている。また、新規・中途(kmグループ未経験)採用者を対象に、接遇や事故防止、地理実習研修など5日間のメニューで行うkmグループ独自の研修を実施。さらに、車いすに座ったまま乗車できるタクシーに乗車するドライバーには、ユニバーサルドライバー研修や、自社にて車いす取扱い研修を実施している。独自のマニュアル本を作成し、社員一人ひとりが質の高い接客ができるよう指導している。▼若手社員の相談役に任命ベテラン乗務員を、伸び悩んでいる若手乗務員の相談役に任命している。売上げを伸ばすノウハウなどを伝授してもらうことで、若手乗務員のレベルアップと離職防止にもつながっているとともに、高齢社員にとっても新たな役割の付与によりモチベーションが向上している。(3)雇用継続のための作業環境の改善、健康管理、安全衛生、福利厚生の取組み▼タクシー車内設備のデジタル化従来はカーナビゲーションにデジタル無線システムを組み合わせたものを使用していたが、より多くのサービスを提供するために、タブレット端末に変更した。高齢社員にとって、いままでは機器操作に苦労も多かったが、タブレットにしたことで「字も大きくなり操作もわかりやすく楽になった」との声が聞かれた。▼感染症対策決済端末機をタブレット画面で操作できるようにし、決済端末へのカード挿入、タッチ操作をお客さま自身が行い、やり取りがなくなるようにしたことで、感染症などの予防にもつながっている。また、運転席ガードや低濃度オゾン発生器、空気清浄モニターを設置したことで車内の空気清浄と汚染状況を確認できるようにした。感染症対策の取組みを強化することで高齢社員の業務上の不安が軽減された。▼健康管理とメンタルヘルス対策し、体調の変化をチェックしている。健康診断は年に2回、雇用形態や年齢に関係なく全社員に実施している。メンタルヘルス対策としては、健康診断実施医療機関に年1回試問と解析を依頼し、体調を把握できるようにしている。また、月に1度、産業医の健康相談を実施し健康管理に努めている。点呼は毎日必ず、対面点呼と集団点呼を実施▼多様な勤務形態・短時間勤務の導入▼接客接遇マニュアルの作成、指導教育22出庫前に必ず実施している車両点検の様子字が大きく操作しやすい車両タブレットとメーター機弥生交通株式会社
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