エルダー2023年10月号
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働くための123456第76回脳力アップトレーニング!篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2023.1064❺ 8❸ 9❶ 6【問題の答え】❻ 6❹ 12 ❷ 8解答解答解答解答解答解答たくさん脳トレにチャレンジしよう人間の脳は、大きく四つの部位に分けられます。このうち前頭葉は、記憶や情報を「一時的に保存」し、必要な答えを導いていく「ワーキングメモリ」としての機能もになっています。脳トレは、基本的にはこのワーキングメモリを働かせることで、脳の機能の低下を防ぐ効果があります。例えば、今回のような「計算問題」を解いているときには、左側の前頭葉や頭頂葉が活性化しています。前頭葉がうまく機能しないと簡単な計算にとまどったり、スムーズに解答できなかったりということが起こります。加えて、前頭葉は加齢とともに衰えていくので、年をとれば、計算が遅くなったり、たまに間違えたりといったことはだれにでもあります。計算問題を含む脳トレに取り組むことで、前頭葉をはじめとする脳のあちこちが刺激され、活性化され、少しずつ脳が「若さ」を取り戻していきます。たくさんチャレンジして、若々しい脳をつくりましょう。問題 1問題 2 動物のなかには計算能力を持っているものもいるといわれますが、ややこしい計算ができるのはわたしたち人類だけです。脳の機能で特に計算にかかわるのは、頭■■頂■■■間■■溝■■という頭頂葉の一部の働きです。ここが発達しているから人は計算ができるともいえます。頭の中で計算することにより、「ワーキングメモリ」が鍛えられます。目標7分サイコロの目の数を見て計算をしてください。できるだけメモせずに計算してみましょう。見えている目の数の通りに計算してください。サイコロの裏側の目の数※で計算してください。※サイコロは、表側と裏側の目の数をたすと「7」になるようにつくられています。サイコロ計算

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