いみすろみなと企業の沿革・事業内容社会福祉法人白女林は、法人のある三国町出身の作家・神か谷や五ご平へ氏と医師・安や田だ博ひ文ふ氏が発起人となり1970年に設立された。翌年に特別養護老人ホーム白楽荘を白楽荘診療所とともに開設して以降、地道で誠実な運営とケアで自治体や地域の信頼を得て、サービスを拡充していった。1991(平成3)年にデイサービスセンターあじさい園、2003年にグループホーム白楽荘みくにの里、2014年に地域密着型介護老人福祉施設である特別養護老人ホーム白楽荘みくに湊みを開設。また、2011年には職員向け事業所内保育改善内容2022年4月より定年を60歳から65歳に引なお、70歳以降については、健康状態・希望・以前の60歳定年制では、60歳定年前を正規職施設キッズの森を開所しているほか、2019年に白楽荘の定員を77人に増員するなど、事業を拡大し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、長年の経験と実績を活かして地域に根ざした高齢者福祉サービスを提供している。ⅢⅢ高齢化の状況、職場改善等の背景と進め方近年、職員の高齢化が進み高齢者比率が高くなるとともに、加齢とともにさまざまな事情(介護、孫の世話、本人の体力低下など)により正規職員として勤務を継続することが困難となり、退職する者や契約職員に変更する者が増加していた。一方、さまざまな症状のある利用者を対象とする介護サービスは、経験がものをいう仕事であり、現場には豊富な経験を有した職員が必要不可欠である。特に高齢職員は事故を防止する安全な介助が身についており、これらの経験とノウハウを若手職員へ伝授してもらうためにも、高齢職員が長く勤務し続けることができる仕組みづくりが課題となっていた。また、高齢職員は健康面においても自己管理に余念がなく、60歳以上でも元気に働ける職員がほとんどであった。こうした背景から、60歳定年後も働き続ける高齢職員の実態に合わせて、定年制および継続雇用制度の見直しを行った。・ 総合職B(シフトと休日に一部限定あり、業(1)制度に関する改善▼定年制と継続雇用制度の見直しき上げた。同時に継続雇用制度の見直しを行い、希望者全員70歳まで働ける制度とした。すでに規職員への移行の意思を確認し、5人中4人の職員が正規職員として復帰した。適性などについて、本人と面談したうえで年齢の上限なく継続雇用している実態がある。現在、継続雇用で働く職員は16人で、最高年齢者は 合わせて職種変更を行っており、それぞれ自分の体力などの状況に応じた職務を担当している。▼正規職員に就労形態の選択制を導入員、定年後の継続雇用者を有期雇用契約職員とし、後者はフルタイムとパートタイムの2区分に分けていた。2022年の65歳定年制導入後は次の三つの区分を設け、正規職員として定年の65歳まで無理なく働ける制度を構築している。・総合職A(シフトと休日、業務に限定なし)社会福祉法人白女林が運営する特別養護老人ホーム白楽荘(写真提供:社会福祉法人白女林)1376歳である。身体の負担など高齢職員の変化に60歳定年の適用を受けている者については、正ⅡⅡⅣⅣ
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