エルダー2023年11月号
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将■■■石第1回心理的安全性をつくる「4つの因子」自然災害、コロナ禍や戦争といった予期せぬ出来事だけではなく、テクノロジーの進化や顧客ニーズの多様化など、日々激しい変化を実感する毎日ではないでしょうか。たとえ社長や取締役、その道の専門家であったとしても、まだ経験したことがない状況のなかで、手探りで進み続けざるを得ない時代、いわば「だれも正解を知らない」時代です。さらに悪いことに、少子高齢化による労働力人口の減少はすでに始まっています。このような変化の激しい時代にあって、企業のマネジメントに求められるものは何でしょうか。それは、高齢者の雇用だけではなく、性別、国籍、育児や介護などの家庭環境、障害の有無など、企業で働く人たちの多様性を、チームの力に変えることです。つまり、いまという時代には「多様な人材を活かし、急速な変化に対応しながらチームの成果に結びつけること」がひとつの重要な組織課題になっているのです。この人々の力を組織やチームのゴールに向けて最大化するための土壌が、「チームの心理的安全性」です。「心理的安全性」というキーワードを見聞きすることが多くなってきました。新聞や雑誌で目にしたり、テレビやラジオ、上司・同僚との会話のなかで耳にしたり。もしかすると、経営陣から「当社では、心理的安全性を重視する」、「心理的安全性の欠如が課題だ」などといわれている方もいらっしゃるかもしれません。それではこの「ヌルい組織では?」と誤解されることも多い「心理的安全性」とは、何なのでしょうか。だれもが率直に、思ったことを言い合える状態」をいいます。この言葉が登場したのは、半世紀以上も前の1965(昭和40)年のこと。もともとは組織全体に使われる言葉でした。その後、■■■■■■■■■■■ 職場におけるチームマネジメントを考えるうえで、近年注目を集めているキーワード「心理的安全性」をご存じですか? 心理的安全性が高い職場は、チームメンバーのモチベーションが高まり、生産性の向上も期待できるといわれています。そこで、高齢者をはじめとする多様な人材の活躍をうながすうえで大切な「心理的安全性」について、株式会社ZENTechの原田将嗣さん、石井遼介さんに解説していただきます。ENTechシニアコンサルタント原(著)ゼンテク(監修)2023.1140田嗣代表取締役井遼介2心理「的心安理全的性安と全は性、「」組と織はやチームのなかで、1いまいとまいとうい時代うは時、代変の化組の織激課し題い時代です。新連載多様な人材を活かす多様な人材を活かす全全安全全性のの心心理心的全安性高い職場づくり高い職場づくり株式会社Z

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