エルダー2023年11月号
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改善に向けて建設的な対話ができる状態です。特に、あなたがリーダーや先輩の立場であれば、「知らないことをメンバー・後輩に率直に聞けるか、フラットに助けを求めることができるか」をふり返ってみてください。【「挑戦」因子】「挑戦」を掲げる組織で、実際に歓迎されているのは多くの場合、挑戦ではなく成功です。けれども成功が保証されていないものに取り組むのが挑戦であって、失敗はつきものです。挑戦の結果が判明する前に、まずは「挑戦したこと、そのもの」を歓迎できる周囲の環境が重要です。この挑戦因子が高いと、アイデアや企画が出やすくなり、挑戦そのものの数、いわばチームの挑戦の総量を増やすことができるでしょう。【「新奇歓迎」因子】「人」にフォーカスした因子です。その組織やチーム、ときに社会や業界の「常識」にとらわれず、メンバー一人ひとりの強みや個性、新しい視点や発想を受け入れ、「まとはずれ」をむしろ歓迎する環境です。多様性(ダイバーシティ)が、早期に包摂(インクルージョン)され、うまく活用することに優れた組織・チームです。これら心理的安全性4つの因子「話助挑新」について、まずはあなたのチームの現状把握を試みましょう。小さなチームであれば、この記事を見ながら数人で「ウチはこれが高そう」、「ここは伸びしろかな」と対話してみてもいいでしょう。全社規模であれば、SAFETYZONE■のような組織診断サーベイの活用が効果的です。診断や対話をもとにフォーカスポイントがわかると、打てる手も見えてくるものです。年齢も含めた多様な人々が、さまざまな視点を持ち寄り、意見を出し合える状態が心理的安全性の高い状態です。「話助挑新」の4つの因子をチームで高め、多様な人材が活かされ、成果の出るチームを目ざしましょう。新奇歓迎話しやすさ『最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55』(飛鳥新社)原田将嗣 著/石井遼介 監修定価 1,650円(税込)職場の心理的安全性を高めるうえで、もっともシンプルで効果的な「言葉の使い方」。本書では、55のケースを用いて、心理的安全性を高めるための言葉の使い方を、「4つの因子」を交えて紹介。ぜひご一読ください。資料提供:株式会社ZENTech多様な人材を活かす多様な人材を活かすちょっといま、いいですか?エルダー何かサポートできる?まずはやってみよう!その視点はなかった!43図表2 心理的安全性をつくる「4つの因子」心心理心的全全全安全全性性のの高い職場づくり高い職場づくり5チーまムとのめ目標に向かうために、地位や経験、話助挑新助け合い挑 戦

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