エルダー2023年11月号
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シニア人材によるガバナンス強化で株式上場を実現キーレス社会実現のため、シニア人材の活躍の場はさらに拡大お互いに納得できる高齢者雇用の形態がこれからの課題スタートアップシニア人材奮闘闘記記■■これまで、深谷弘一さんというシニア人材を中心に当社のスタートアップ期におけるシニア人材の活躍についてお話ししてきました。今回は、連載も最終回となりましたので、スタートアップ期を過ぎて株式上場を果たす時期にお世話になったシニア人材と、当社の今後の取組みなどについてお話ししたいと思います。ふり返れば深谷さんにはスタートアップ時の「会社が0から1」になるタイミングで、おもに開発面を支えてもらったのですが、実際に法人として運営していくためには経営管理や法務といった間接部門の専門知識も必要でした。創業時のメンバーにはそういった知見のある者がほとんどいなかったので、当初は出資していただいた株式会社ガイアックスさんの支援を得たり、外部の顧問弁護士や弁理士にお願いして、法人としての体制を整えていきました。その後、会社が成長して株式上場を目ざすようになり、上場のために必要な法務担当として雇用したシニア人材が、現在も常勤監査役をお願いしている島■田■和■衛■さんです。業などで法務を担当していた経験があり、その知見を当社で活かしてもらおうということで、2019(平成31)年3月に採用しました。入社当時は68歳だったのですが、一見そのような年齢には見えない若々しさでした。しかもアパレル業界出身で、服装もダンディだったので、とても実年齢には見えなかったことを覚えています。あり、内部監査として会社運営についてさまざまな角度から指摘してもらったことが、コーポレートガバナンスを強化するという面で大きく役立ちました。島田さんの貢献もあり、その後2021(令和3)年11月には無事に上場することができました。島田さんは、大手航空会社や有名アパレル企島田さんの法務関連の経験は卓越したものが当社も社歴10年目を迎えて、中途入社の方のフォトシンスフォトシンス★本連載の第1回から最終回まで、当機構(JEED)ホームページでまとめてお読みいただけます https:www.jeed.go.jp/elderly/data/elder/series.html2023.1148 起業したばかりのスタートアップ企業においては、はじめてのことばかりで経営や事業にはうまくいかないことや課題にぶつかることが数多くあります。そこで、「スタートアップ企業にこそ、経験豊富で実務のノウハウを持ったシニア人材が必要」という声もあり、実際に、その経験を活かしてスタートアップ企業で働く高齢者も増加しています。 このコーナーでは、スタートアップ企業に必要なシニア人材をどう見出し、活用し、活躍に結びつけていくかについて、実際にスタートアップ時にシニア人材(深■■谷■弘■■一■■さん)を採用し、現在も活躍中である、株式会社Photosynthの熊谷悠哉取締役に、当時をふり返りながらシニア人材活用のポイントについて語っていただきました。最終回株式会社株式会社PPhotosynthhotosynth取締役取締役熊熊■■■■谷谷■■■■ 悠悠■■■■哉哉■■

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