エルダー2023年11月号
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➡GOAL第77回記憶迷路脳力アップトレーニング!★■〇★■【問題の答え】※通る記号の順番◎一度通ったマスは再度通れません。◎斜めには通れません。★★■★■〇〇〇★〇★■■→★→〇■★〇★〇■★〇■★★■★〇〇〇■■働くための結晶性知能は、年とともに伸びていく今回は脳のワーキングメモリをきたえる脳トレです。ワーキングメモリは「脳のメモ帳」と呼ばれる機能であり、記憶や情報をいったん脳に記憶し(メモリ)、作業する(ワーキング)力のことで、知的能力の基礎になります。脳は大きく二つの知能に分けられます。ひとつは、計算や記憶力、集中力など、それまでの知識の積み重ねがあまり関係しない「流動性知能」であり、もうひとつは、知恵や知識、コミュニケーション力など、経験とともに増える「結晶性知能」です。残念ながら、流動性知能は25歳くらいをピークに、年齢とともに衰えていきます。一方で、結晶性知能はまさに年の功であり、年齢を重ねるごとに伸びていくことがわかっています。「脳をきたえる=ワーキングメモリを鍛える」とは、そんな結晶性知能を適切に使えるようにすることが目的であり、ワーキングメモリのトレーニングを行うと、子どもでも高齢者でも、認知機能のテストの成績がよくなることが報告されています。2023.1164■■〇〇★〇■★篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。START➡ 今回のテーマは迷路です。記憶に基づいて脳にメモをしながら迷路を抜ける、といった知的な作業を行うとき、前頭前野を中心とする中央実行ネットワークといわれる脳のつながりが活性化します。その中核的機能を「ワーキングメモリ」といいます。目標1分通る記号の順番※を覚えたら手でかくし、順番通りの記号をたどって迷路を抜けてください。〇〇★■■★★

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