エルダー2023年12月号
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将■■■石第2回言葉からつくる心理的安全性だれもが率直に、思ったことを言い合える状態」をいいます。前回お伝えしたように、「話しやすさ」、「助け合い」、「挑戦」、「新奇歓迎」の4つの因子を高めることでチームに心理的安全性を醸成することができます。逆にそれが低い、いわゆる心理的「非」安全なチームというのは、チームの成果のためにとった行動に対しても、「罰や不安」が与えられている状態をいいます。心理的「非」安全は例えば、アイデアを言ったら「それうまくいくのかなぁ…」と否定的な反応が返ってきた。チームで改善した方がよい課題を見つけて、リーダーに報告したところ「じゃあ、あなたがやっておいて」と自分の仕事がただ増えた。このように、チームのためによかれと思ってとった行動に対して、一つひとつは小さくとも「罰」や「不安」が与えられてしまうと、チームの心理的安全性が低くなります。では、どうすればよいのでしょうか。じつは、チームで与えられている「罰や不安」のほとんどが「言葉」や「言い方」によって与えられています。コミュニケーションのなかであたり前に交わされている言葉が、じつは相手にとって罰や不安になっていることがあるのです。以下に、NG言葉の例を紹介します。みなさんのチームで使われている言葉はないか、確認してみましょう。①相談されたら「まずは自分で考えて!」②新しいアイデアが出てきたら、「じゃあ、③一度教えたことをまた聞かれたら「前に④チームで失敗が明らかになると、まず「だ⑤ミスが起きたら、「どうしてミスしたん⑥期限を過ぎたり、失注したときには「なと言っているやっておいてね」、「よろしくね」と任せるようにしているも言ったよね」と厳しく指導しているれの責任?」と責任の所在を明確にしているだ」と詰め寄るようにしているなにげなく使っている言葉から、■■■■■■■■■■■ 高齢者をはじめとする多様な人材の活躍をうながすうえで大切な「心理的安全性」について、株式会社ZENTechの原田将嗣さん、石井遼介さんに解説していただきます。 前回で心理的安全性の大切さをお伝えしましたが、具体的にどんなことから心理的安全性づくりを始めていけばよいのでしょうか。まずは、「日常で使っている言葉がけ」をふり返ってみてください。株式会社ZENTechシニアコンサルタント原(著)ゼンテク(監修)2023.1240田嗣代表取締役井遼介1心理チ的ー安ム全づ性とくはり「を組織やチームのなかで、多様な人材を活かす多様な人材を活かす全全安全全性のの安性心心理心的全高い職場づくり高い職場づくり

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