―毎日のお仕事について、お聞かせください。高木さん自身、んだと感じる業務などはありますか。高木 を超えていますが、たいへ―高齢社の仕事で、特に印象的だったこと、やりがいを感じたことはありますか。高木 ―働く高齢者を支える仕事をするにあたり、大切にしていることはどのようなことでしょうか。高木 ―高齢者が生涯現役で、活き活きとして仕事を続けていくために、どんな課題があると考えていますか。高木 う気持ちがあったのだと思います。高齢社には、東京ガスの先輩が2人いて、「退職したら来ない?」と在職中から声をかけられていましたが、ずっと固辞していました。しかし退職後に「お酒でもどう?」と誘われ、本社に赴くと、2人にのせられて履歴書を書き、入社に至った次第です。いまでは、入社してよかったとつくづく感じています。私の出社は火・水・金曜日の週3日です。私の担当に21人の派遣社員を配置している会社があり、そのスケジュールづくりが、一番たいへんな仕事ですね。平均70歳を超える人たちですから、体調がすぐれず「今日はお休みします」という連絡が、早朝から入ってくることも少なくありません。私の携帯電話への連絡は「24時間OK」にしていますので、1日何十本もの電話を受けることもあります。今年2月、■城県内のLNG(液化天然ガスサテライトから、「全点検業務をやってもらえないか」という話がまい込んできました。LNGサテライトは、都市ガスの供給エリア外で、LNGを利用するために建設される施設。そこにある配管の点検をし、ガス漏れをチェックするという、これまでにない大きな仕事です。「いい話だ」と思いました。この仕事はだれでもできるものではなく、レーザーメタン検知器という機器を使ったガス漏れ検査の経験があり、図面に沿って漏洩判断ができる人が必要でした。打合せのため、早朝出発して■城県まで出かけたり、戻ってきて、人材を探したり。たいへんでしたが、楽しさもあり、最後には大きな達成感が得られました。営業の仕事では、派遣社員から「仕事を紹介してもらってよかった」、「ありがとう」といわれるのが、一番うれしいことです。一方、今回のように大きな仕事が得られるのは、派遣社員が一生懸命仕事をしてきたことの賜物でもあります。「社員を大切にしなければ」と、あらためて思います。る」こと。「顧客よりもさらに大事なのが社員だ」との考えのもと、仕事をしています。また、人は「元気だから働く」のではなく、「働くから元気になる」という意識も大切です。多くはなくても、働いて給料をもらえれば、お孫さんにお小遣いをあげて、喜ぶ顔を見ることができる。ゴルフでも、ダンスでも、趣味に使って楽しめる―。働いて楽しむことで、世の中も少し明るくなるのかなと思いますね。にとってはまだ、厳しい面があると考えています。例えば、年金受給者の場合、働いて収入が一定以上に増えれば、在職老齢年金の仕組みで年金額が削られてしまいます。働き手として必要とされ、せっかく働いたのに、働いた分が減るという制度には矛盾を感じるのです。これから間違いなく、働き手不足の時代が到来し、派遣業でも70歳、75歳まで働くことがあたり前。そんな時代になっていくでしょう。だからこそ、そういった矛盾がなくなってくれるといいな、と思っています。(取材・沼野容子)当社の経営理念は「働く人を大切にす働き方改革が進んでいますが、われわれ元気で意欲ある高齢者の働きが新たな高齢者の仕事を生み出す)49営業部営業第二グループ部長の高木章さんエルダー70歳生涯現役生涯現役を支える支えるお仕事お仕事
元のページ ../index.html#51