多様な人を活かすための経営改革が求められている令和5年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム年上部下と年下上司のコミュニケーションギャップ発表②年上部下の活躍を支援する上司力「人的資本経営における職場コミュニケーション〜Z世代からポスト団塊世代まで」株式会社FフeelWorks代表取締役、前ま川か孝た雄お青山学院大学兼任講師クスワーールえィわか株式会社FeelWorksの前川と申します。当社は、企業の人材育成をお手伝いする会社で、2008(平成20)年に「人を大切に育て活かす社会創りへの貢献」を志に掲げて創業しました。特に重視しているのが、「上司力Ⓡ」(★)です。人材育成や活躍支援ということでは、上司の力が欠かせないと考えており、そのことを「上司力」という言葉に込めて、商標登録をして発信しています。また、人材育成を通じて蓄積されたノウハウをまとめた本を出版するとともに、13年前から青山学院大学で教鞭をとっており、Z世代とのふれあいも毎週あります。本日は、人的資本経営の本質から、年上部下と年下上司のコミュニケーションのギャップ、そして、求められる上司力についてお話ししたいと思います。私は、起業以前に勤務していた株式会社リクルートでの編集長経験も含めて30年以上、現場で「求められる上司」や「求められる経営」について探究し続けてきました。そしていま、人的資本経営は、時代の必然であると感じています。日本は、生産年齢人口が減少している一方で、就業者数は増えてきています。シニア世代がより長く働くようになってきていることと、出産・育児の時期の女性の就業者が増えてきていることが背景にあります。しかし一方で、就業者一人あたりの労働生産性がOECD加盟38カ国中29位(2021〈令和3〉年)と低く、人を活かしきれていないという大きな問題があります。この問題と向き合う経営が求められています。代に組織モデルができたので、20代から50代ぐらいまでの男性中心の労働力に頼ってモデルができあがったと思います。しかしこれからは、シニアの方々や、さまざまなライフイベントと仕事を両立される方々など、すべての方が活躍する、真に人を活かす経営改革が求められているということが、人的資本経営が求められている本質だろうと思います。らいろいろな悩みを聞きます。例えば「30代後半で、抜擢されて管理職になり、昇進に合わせて部旧来型の日本企業、特に大企業は、昭和の時研修などで企業に行くと、年下上司の方々か★「上司力®」は株式会社FeelWorksの登録商標です。10月12日開催
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