悩み相談の第1位は「人間関係」睡眠の問題も多く見られる令和5年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム発表③働く人の多くが悩む「人間関係」適切なコミュニケーションのポイントとは一般社団法人国際EAP協会日本支部理事、NPO法人メンタルレスキュー協会理事「人的資本経営における職場コミュニケーション〜Z世代からポスト団塊世代まで」しわWorkWay株式会社取締役会長、CEAP、MRI、西に川かあゆみ本日は、私の経験をもとに、人的資本経営における職場のコミュニケーションについてお話ししたいと思います。いま私の仕事に特に役立っている資格が、「国際EAPコンサルタント(CEAP)」と「メンタルレスキューインストラクター」です。「EAP」は、従業員支援プログラムという、アメリカで生まれた、労働者が働き続けるための支援や支援体制をコンサルティングする仕事です。私は外資系の人事、内部EAPを経て、2003(平成15)年から外部のEAPとして企業の支援をしています。大きくは相談支援という仕事ですが、EAP業務では、約900社のお客さまから、予約をベースにしたカウンセリングを求める方々の支援をしています。ほかに自治体の仕事で、メンタルヘルス相談、虐待やDV、自殺予防対策の相談を受ける支援もしています。また、『クライシス・カウンセリング』という本を発行しており、非日常を経験するような職場をどのように支援するかという、特殊なノウハウの領域の仕事も行っています。人に支援を求めるスタイルの特徴には、Z世代(現在25歳以下)とポスト団塊ジュニア世代(現在42〜48歳)の方々とでは違いが見られます。ポスト団塊ジュニア世代は小・中学生のとき、「体調が悪いな」と思ったときなどにどうしていたかというと、保健室に行って相談をしていました。ではZ世代はどうかというと、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーという専門家が学校にいる環境で育ってきた世代で、社会人となってからはいろいろな方に相談しながら、ある意味ではアクティブに自分に合った相談の入口を探していくというスタイルのように思います。てどうにもならない」というぐらいになって、はじめて人に助けを求めることが特徴的であるのに対し、Z世代は、「おかしいな」と感じた時点で、いろいろなところにリーチアウトして相談していきます。そういった世代間の違いもあると感じています。は、相談内容の第1位は人間関係です。私が2003年に外部のEAP相談窓口として活動し始めてから、この1位は変わっていません。「ハラスメントに悩む」などというよりは、「遠慮や配慮しなくてはいけないことが多く、いいづまた、ポスト団塊ジュニア世代には、「疲れ職場や組織で働く人の相談という切り口で10月12日開催
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