エルダー2024年2月号
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■■■■■■先輩たちのおかげでいまの仕事がある佐さん。1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、1級造園施工管理技士などの資格を有するうえ、現場でつちかった経験を活かし、現在は建築現場で22歳の若手社員と一緒に働きながら、そのサポート役も務めています。渡辺社長は、「技術、知識、経験が豊富にありいろいろなことに対応可能で、若い社員にとっては、一緒にいることで多くのことが学べる存在です」と帖佐さんの力を讃えます。帖佐さんに現在の仕事の魅力をたずねると、「施主、設計者が望んでいることを理解して図面作成を行います。図面が完成したときの達成感はもちろん、図面に基づいて現場が完成することも魅力です」と返ってきました。そのため、現場担当者、各職種の職長が理解しやすい図面を作成するスキルの向上をいまでも心がけているそうです。今後の抱負として、「入社して数年の現場管理者でも、各職種の職長に、簡潔かつ正確に指示が出せるような図面を作成したい」と語ってくれました。帖佐さんのサポートを受けながら、建築の現場責任者を務める豊■満■愁■斗■さん(22歳)は、帖佐さんについて次のように話します。「質問や相談したことに対して、つねにプラスアルファのアドバイスがいただけます。施工管理をしていると悩むことや考えることが多くあるので、帖佐さんのような経験を積まれた方がいてくださると、自分では気づけなかったことを指摘してもらうことができ、ミスを事前に防ぐこともできます。ご自身の経験をふまえてお話ししてくれるので、とてもわかりやすいです」若手の豊満さんは、職場の高齢社員の活躍について、こんなことも話してくれました。「施工管理という仕事に情熱を持っている方が多いと感じています。先輩たちが築いてきた物件に行くと、『○○さんは元気にしている?』、『よくしてもらったからね』とお客さまから言葉をいただくことがあります。これまで数々の物件を築いてきた先輩方のおかげで、いまの私たちの仕事があることに感謝したいです」定年が65歳に引き上げられたことについて豊満さんは、「人生100年時代ともいわれているので、高齢期の働き方の見直しは大切だと思いますし、個々人の考えで70歳まで継続する人も多いと思います。私がその年になるころには、定年が70歳、75歳になっているのではないでしょうか」とした。渡辺社長は、「多様な人材が安心して長く働けるよう、これからも人材育成に力を入れ、企業理念の『幸福追求』の実現を目ざして研■鑽■してまいります」と今後を語ります。また、「仕事をすることが健康を保つ秘訣ではないかと思います。自分の健康のためにも、私たちの仕事は地域のインフラを支えていますから、社会のためにも仕事を続けてほしいです」と高齢社員へエールを贈りました。また、同社について岩元プランナーは「鹿児島県を代表する企業であり、周囲への影響力もあります。年齢、性別にかかわらず、がんばる人を応援する会社であり、率先してさまざまな取組みをしていますので、これからも支援します」と話してくれました。(取材・増山美智子)建築図面の作成を行う帖佐孝生さん33エルダー40年後、50年後を見すえて考えを聞かせてくれま

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