エルダー2024年2月号
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―どのような経緯で、就職支援アドバイザーの仕事をするようになったのでしょうか。白井 以上のシニアを対象に、就業支援に関するワンストップサービスを展開する東京しごとセンターの「シニアコーナー」。再就職先を探す人、定年後のセカンドキャリアを模索する人など、毎年約8000人以上が利用し、2022(令和4)年度の就職件数は約2000件にのぼっています。今回は、同コーナーで活躍する公益財団法人東京しごと財団総合支援部しごとセンター課高齢就業支援係就職支援アドバイザーの白井弘さんと、内野貴世子さんに、生涯現役を目ざすシニアの仕事探しについてうかがいました。―「東京しごとセンター」は、東京都民の雇用や就業を支援するため、2004(平成年に設置されました。シニアコーナーでは、個別の就業相談やキャリアカウンセリングのほか、セミナーや就職面接会などを実施していますが、就職支援アドバイザーとしての具体的な仕事内容を教えてください。白井 シニアコーナーの営業時間は、月曜日から金曜日は午前9時から午後8時、土曜日が午前9時から午後5時で、私たちを含め計11人の就職支援アドバイザーが所属しています。仕事のメインとなるのが相談対応。利用者の話を聞きながら、それぞれの課題を見きわめ、考えるべきポイントや課題を整理して、必要なアドバイスを、きめ細かく行っています。そのほか、模擬面接や就職対策のセミナーで講師を務めたり、面接会などのイベントに出張して就業相談をしたりすることもあります。ていました。スタッフ部門の経験が長く、企画本部で予算管理などを担当し、2014年に退職。退職後は、いままでの経験を活かして就職できないかと、2カ月ぐらいハローワークに通い、何社か応募したのですが、採用に至りませんでした。しかし、そのハローワークで、「キャリアサポーター養成科」のパンフレットを偶然目にし、キャリアコンサルタントになるための半年間の訓練を受講することができました。その後、産業カウンセラーの資格も取得し、2016年に東京私は、60歳の定年まで民間の会社に勤めシニアのお仕事探し最前線線!!第3回シニアのお仕事探し最前「生涯現役」に寄り添う「生涯現役」に寄り添う就職支援アドバイザー就職支援アドバイザー定年退職後、就職支援アドバイザーに転身「先入観を持たない」がシニア支援のポイント公益財団法人東京しごと財団 総合支援部しごとセンター課 高齢就業支援係 就職支援アドバイザーの白井弘さん2024.24416)東京しごとセンター シニアコーナー 就職支援アドバイザー白しら井い弘ひろしさん 内うち野の貴き世よ子こさん 人生100年時代を迎え、多くの高齢者が長く働き続けることができるのは、高齢者の生涯現役を支えている人たちの活躍があるからともいえます。このコーナーでは、さまざまな分野や場面で働く高齢者、そして“生涯現役社会”を支えるお仕事をしている人々をご紹介します。55歳を生涯現役生涯現役支える支えるお仕事お仕事

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