エルダー2024年3月号
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学習支援・推進システムを整備して一人ひとりの学びを支援Pling Adventure のもと、シニア層を対象とした施策を展開していますので、その取組みについてご紹介します。まず、2023年4月に定年年齢を60歳から来通り60歳でポストオフとするルールのままです。60歳で全員の職務と期待・役割を洗い直し、本人の今後の働き方、あるいは業務内容について話し合いながら60歳以降に臨んでいく、という仕組みを整備しました。この定年延長にともない、60歳以降、あるいは50歳以降の働き方の支援として、さまざまな施策を展開しています。キャリアの充実のためには、キャリアについて「考える」こと、「学ぶ」こと、「行動する」ことが重要であるとし、三つの軸ごとに施策を展開しています。例えば、「学ぶ」ことには「リスキル・リカレント教育」などがあります。「考える」、あるいは「行動する」ことに対しては、キャリアコンサルタントによる面談や、社内副業の公募などにより、しっかり支援をしていきたいと考えています。また、大きな取組みの一つに「シニアの節目施策」があります。50歳と55歳の段階で節目をつくり、研修や面談を実施しています。もともと50歳・55歳時には、1日がかりの研修を行っていたのですが、いろいろ詰め込んだ結果、その場かぎりのものになってしまうという反省があり、リニューアルを行いました。研修は面談のためのガイダンスと位置づけ、社内キャリアコンサルタントによるキャリア面談や上司面談と組み合わせて、一人ひとりが、継続的に自身を見つめ、考え、行動していくことを目ざしています。キャリアに関する施策の一つとして、2022年に「CLAP(Co(ラーニング・マネジメントシステム)を整備しました。CLAPの名称には、豊富な学習コンテンツで一人ひとりの学びを支援し、また、お互いの成長の旅路を仲間とともに称賛し合う、という想いを込めています。専門性を高める「学びの深さ」、キャリアの可能性を広げる「学びの幅」といった社内外のコンテンツをオンデマンドでいつでも受講することができ、自分自身を高めていくことができるものです。この環境を今後いろいろなところとからめて展開していくことで、リスキルといったところをさらに充実させていきたいと考えています。ace)」という、「学習支援・推進システム」-Learnキャリアコンサルティングの窓口を設置しました。手をあげればだれでもキャリアコンサルタントの面談が受けられます。シニア社員も若手も、あるいは上司の悩み相談なども受けながら、できるだけ個に対応することで、個々人の「終身成長」、「キャリア自律」の支援の強化を目ざしています。援プログラムも展開しています。「ホーム」と「アウェイ」を行き来することによって、刺激を得て、自身を知り、成長ポイントを見つけることを目的とした取組みです。約1800人に呼びかけたところ200人ほどが説明会などに参加し、今年度は23人がおおむね3カ月間の越境プログラムを体験することになりました。今後も草の根的に広げ、展開していきたいと考えています。もあり、今後、リスキルを前提とした経験要件をなくした募集や、シニア層のノウハウを活かす案件の拡大などを図っていきたいと考えています。総論賛成・各論反対になりがちな施策ではあるのですが、シニア層の活躍の場を広げていくということも目ざして進めていきたいと考えています。そのほかの施策として、2023年10月からこのほか、50歳以上を対象とした越境体験支また、20年前から展開している公募人事制度2024.31265歳に引き上げました。ポストについては、従

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