「エイジレスな人材活用のための評価・賃金制度」小こ林ば崇たやしかし株式会社NJS管理本部人事総務部長 この資格者数が多いほど、企業として高い競争力を有しているということができます。当社では、2019(令和元)年度に人事制度を大幅に改定するなかで、それまでの60歳定年、65歳までの再雇用制度を改定し、70歳定年制を導入しました。改革のコンセプトとして、「働き方改革による70歳定年の実現」、「創造性と生産性の向上」、「人材育成の基盤強化」の3本柱を掲げ、現役世代も含めた「等級制度」、「報酬制度」、「定年制度」、「評価制度」を刷新しました。定年制度については、シニア層の活躍機会の拡充をはじめ、組織の新陳代謝や就労ニーズの多様化などにも配慮しつつ、60歳超の処遇制度上下水道施設の設計に特化し水と環境のコンサルティング事業を展開令和5年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム等級制度なども刷新発表①株式会社NJSは、1951(昭和26)年に日本上下水道設計株式会社という名称で設立されました。その名の通り、上下水道施設の設計を主とする会社で、水と環境のコンサルティング事業を展開しています。具体的には、公共事業のインフラ整備の仕事がほとんどで、官公庁から発注を受けて、当社で調査や設計などを行い、報告書や図面にして提出し、それを基にして官公庁が建設工事や維持管理を発注する、という流れのなかの仕事です。上下水道の設計を行うには、技術士という国家資格をはじめさまざまな資格が必要です。公共事業の設計、調査などが委託される際には、管理技術および照査技術などの資格が必須で、を整えることに取り組んで、正社員の70歳定年制度を実現しました。があり、総合職にあたるマネジメント、エキスパート、プロフェッショナルと、一般職にあたるアソシエイトがあります。60歳に到達して以降は、シニア等級に移行します。全員の役職を解き、本人の意欲・能力などをふまえて会社が再格づけを行ったうえで、シニア等級に移行します。ることや、健康面・体力面で個人差がかなり大きくなることなどを考慮し、65歳到達時に会社と社員が面談を行って仕事内容を見直し、再々格づけを行います。原則として、1等級ダウンのうえ、勤務負荷を軽減することを標準運用等級制度は、期待される役割に対して4職群シニア等級制度では、60歳到達時の年度末に25特集生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム 〜開催レポートⅡ〜65歳以降は、年金を受給しながら働く人がいエルダー70歳定年制の導入と同時に11月 1日開催70歳定年制度について
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