エルダー2024年3月号
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地域福祉に貢献する高齢職員に文化継承を期待開所しました。事業について、事務局長の遠■藤■貢■さんは「『共生ケア』の実現を理念に掲げ、お年寄り、障害のある方、子どもたちがそれぞれ持っている能力を伸ばして活かし、お互いに主体性を持って支え合うことを支援していきます」と説明します。同法人では60歳以上の高齢職員が100人を超え、福祉の現場から現場をサポートする部門まで、さまざまな業務において地域の福祉を支えて活躍しています。「介助を必要とする方のサポートに、年齢は関係ありません。高齢職員には、豊富な経験に基づいた技術だけでなく、沖縄の方言なども若手に教えてほしいと期待しています。利用者のお年寄りたちは方言で話したり、三■線■(沖縄三味線)の音を聴いたりすると表情が輝き、方言を話す高齢職員とは話が盛り上がります。仕事を通じた文化の伝承にも期待したいですね。■■■■■■業の実情に沿ったわかりやすい資料を作成して行う、ていねいかつ親身な助言は、多くの企業から信頼を得ています。事業所向けのセミナー講師なども多く務めており、「最近では年金とハラスメント、および2024年問題をテーマにしたセミナーが増えています」と傾向を分析しています。今回は、水澤プランナーの案内で「社会福祉法人まつみ福祉会」を訪れました。社会福祉法人まつみ福祉会は、1981(昭和し、保育事業をスタートしました。1989(平成元)年に老人介護福祉事業、2004年に障害者福祉事業に着手し、2007年には老人介護と障害者支援、児童福祉の複合施設「共に生きる町」を39●沖縄支部高齢・障害者業務課住所: 沖縄県那覇市おもろまち1-3-25沖縄職業総合庁舎4階電話:098-941-3301◆沖縄支部高齢・障害者業務課の大森課長は水澤プランナーについて、「JEEDの相談・援助業務のみならず、沖縄県や労働局の事業においても企業への労務管理にかかわるアドバイザーやセミナー講師を務めるなど、沖縄県内企業の雇用管理の改善、人材育成に尽力しており、とても頼りになる存在です」と話します。◆沖縄支部高齢・障害者業務課は、県庁所在地である那覇市の「沖縄職業総合庁舎」内にあり、同庁舎にはハローワーク那覇、沖縄障害者職業センターもあります。近隣には、映画館を擁する大型ショッピングモールや免税店などがあり、観光客も多く訪れる場所です。◆同県では70歳雇用推進プランナー7人が活躍し、2022年度は、350件の相談・援助を実施、65件の制度改善提案を行いました。◆相談・助言を無料で行います。お気軽にお問い合わせください。遠藤貢事務局長56)年2月に設立。同年4月にもみじ保育園を開設エルダー高齢者雇用の相談・助言活動を行っています水澤孝一 プランナーアドバイザー・プランナー歴:9年[水澤プランナーから]「民間企業の営業関係で20年、人事関係で10年の計30年間勤務し、社会保険労務士試験合格後に独立しました。現在は、年間100社以上の企業訪問や各種セミナーを行っており、各企業に必要な情報提供に努めています。最近は、年金制度などもふまえ、70歳までの雇用の必要性を企業に呼びかけています。モットーは『現状否定と改革』です」

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