やさしくわかる!文系のための東大の先生が教える70歳の取扱説明書1日1分読むだけで身につく定年前後の働き方大全100飯■■島■■勝■■矢■ 監修/ニュートンプレス/佐■佐■木■由■美■子■ 著/健康に長生きするには、どうすればよいのだろうか。だれもが願う健康長寿の実現を目ざして、さまざまな分野で研究が行われている。本書は、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢機構長の監修により、最先端の老化研究からの科学的エビデンスをふまえながら、老化による体と心の変化のしくみや、老化との向き合い方、老化への対策を、生徒と先生の対話を通してやさしく解説する。健康的に老いるためのヒントや情報が満載である。高齢者の労働災害や自宅での事故として増えている転倒は、筋力や身体機能の低下のみならず、自分の身体能力に対する主観と客観のズレが大きくかかわっている。そのズレを修正するためにも、日ごろから運動や外出をして、自分の身体能力を実感することが大事だという。また、高齢者が精神的にも肉体的にも健康を保ち、生産的な活動によって社会に貢献することを意味する「プロダクティブ・エイジング」の実践のすすめやそのメリットにも触れている。若い時期から健康について配慮したいことなどの情報もあり、幅広い世代にとって、また、高齢者とかかわることの多い職種や立場の人にとっても一読の価値があるだろう。平均寿命が伸びて、人生が長期化している現代、定年はキャリアの通過点ともいわれるようになり、一つの道で生涯現役を目ざす人もいれば、定年退職を機に新たな仕事に挑戦する人、フリーランスに転じる人、仕事でつちかったスキルや経験を活かしてプロボノ活動をする人など、定年後の選択肢も多様になってきている。本書は、定年前後の仕事とお金のこと、仕事と生活のこと、定年後の仕事の見つけ方、働き方と社会保険のしくみ、年金、公的な制度の活用法など、定年前から知っておきたい100項目を厳選して見開きでまとめ、イラストや図も使ってコンパクトに解説。いつまで、どのように働くのか。老後はいくら必要か。自分らしい定年後を考えるための情報やヒントが詰まった一冊となっている。気になる項目から拾い読みしても、知りたい情報を得ることができる。著者は、開業して18年超の社会保険労務士であり、労働・社会保険や働き方の専門家。企業を通じて、従業員の入社から退職までさまざまな相談を受けてきた経験やノウハウを活かし、時代に即した情報をわかりやすく説いている。定年後のことや、キャリアチェンジを意識し始めたミドル世代におすすめの良書である。1650円自由国民社/1760円※このコーナーで紹介する書籍の価格は、「税込価格」(消費税を含んだ価格)を表示します57エルダーいつまで、どのように働くのか。自分らしく生きる定年後を迎えるために老化のしくみを知れば健康に長生きできる!健康に老いるヒントが満載
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