エルダー2024年3月号
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釉ゆう薬やくの盛りと焼成をくり返す美しい色を出すために七■宝■工■畠は山や弘ひさん(70歳)うっんょらこう■たけま■■しろっう金属製の土台にガラス質の絵の具である釉薬※を盛りつけて焼き上げることで、光沢のある色合いを施す伝統工芸「七し宝ぽ」。東京都は国内に数カ所ある七宝の産地の一つで、「東京七宝」の名称で東京都の伝統工芸品に指定されている。江戸時代、徳川幕府のお抱え七宝師として刀の装飾品などを手がけた平ひ田た彦ひ四し郎ろを源流とし、明治になり叙じ勲くの勲章製作へと転換した。昭和期には校章・社章やメーカー「七し宝ぽ」の伝統技法で透明感のある色彩を表現61※ 釉薬……ガラス質の膜をさし、別名「うわぐすり」とも呼ぶエルダー vol.337

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