社会活動日常の買い物ショッピング家事副業外での娯楽運動・スポーツ家での娯楽家族と過ごす休息・睡眠友人・恋人などと過ごす勉強・スキルアップ2「勤務勤間務イ間ンイタンータバールバ制ル度」についてご存じの方もいると思います。この制度は、1日の勤務終了後から翌日の出勤までに一定時間以上を設けることで、労働者の生活時間や睡眠時間を確保する制度です。1993(平成5)年、EUにおいて、11時間以上の勤務間インターバルが義務化されました。例えば夜の12時まで残業した場合は、翌朝は11時以降の出社となります。勤務間インターバル内では、夕食・朝食・入浴・団らん・余暇・睡眠などにより、活力向上の最適化モデルを自分自身で設計管理することが求められます。生活環境と生活様式が多様化した現代を生きる人々は、本来の生体リズムや自然環境の明暗リズムから逸脱した状況での生活を余儀なくされています。このような状況下で、勤務間インターバルをいかに自分自身で最適化し、最良の活力を得て、翌日の勤務へとつなげられているかが重要になります。特に高齢者においては、自身の生活に合った勤務間インターバルを優先的に確保し、そのうえで勤務時間の設計について検討することも必要になります。神奈川県横浜市が行った調査では、健康上の課題として長時間労働と回答する比率が高かったことが報告されています※1。原則として時間外労働時間の上限は月45時間・年360時間が法律で規定されています。仮に9時~18時勤務で1日2時間の残業を行った場合(休憩1時間を含む)でも、13時間の平日勤務間インターバルを確保できることになります。長時間労働を課題と感じている人は、自身の生活のなかで、勤務間インターバルに対する量的・時間的最適化について、まずは考える必要性がありそうです。そのうえで、まだ課題を感じるようであれば勤務時間の短縮も選択肢として検討する必要があります。由な時間ができたら何をしたいですか」というアンケート調査の結果をご紹介します(図表1)。韓国では、回答の1位が「運動・スポーツ」でした。ドイツでは、「休息・睡眠」と「友人・恋人などと過ごす」が同率1位でした。日本は、「休息・睡眠」という回答が突出して1位でした。ここから「休養=睡眠」が日本では深く浸透していることが見て取れます。他方、韓国では、運動・スポーツが身体のリフレッシュと考えられ、ドイツでは家族や友人との親睦が休養につながるリフレッシュと考えられているということになります。われわれ日本人も、勤務間インここで、日本、韓国、ドイツの3カ国で「自出典:マクロミル・翔泳社による共同調査(2019)※1 横浜市経済局「横浜市景況・経営動向調査第99回(特別調査)」(2016)2024.48図表1 プライベート時間の行動比較80%70%60%50%40%30%20%10%0%日本韓国ドイツ
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