エルダー2024年4月号
58/68

中■■井■智■■子■ 著/労務行政/3740円元■■永■■知■■宏■■ 著・野■田■稔■■■ 監修/第4版「労働時間管理」の基本と実務対応まだまだ仕事を引退できない人のための〝バブル入社組〟のリアルな声から導き出した3つの答え日本のバブル期は、1986(昭和61)年12月に始まり、1991年2月に終わったとされる。この時期に入社した世代が、現在50歳前後となっており、定年退職年齢が近づいてきている。バブルに乗って、引く手あまただった就活から30数年、「バブル入社組」はこれからどのように働き、生きるのか。会社から離れても、肩書きがなくなっても、明るく楽しく生きるために、いまから備えておくべきこととは何か。本書は、バブル世代の著者が、同じ「バブル入社組」に発信する、セカンドキャリアの指南書である。時代をふり返りつつ、取材を通じて得た50代会社員の転職の現状や、早めに会社を退職して大学院で学び直し行政書士として独立した人、留学して語学力を磨き外資系企業などを転々として活躍している人など5人の体験談を、生き方を変えた決断やその後の苦労も含めて紹介。それらをふまえ、会社員が人生を変えるために必要な方法として、「学び直す」、「働く場所(働き方)を変える」などの三つの方法をあげて、時代が変わっても、働くことを通じて、自らの変化や成長を楽しみながら生きていこう、そんな勇気と元気が湧いてくるような内容である。(令和元)年6月以降、新たに改正された法律、おもに人事労務担当者に向けて、複雑化する法律の解釈と実務上のポイントをわかりやすく解説する一冊。2009(平成21)年3月に発行されて以来、好評を得て、法改正などに対応して版を重ねている実務書の第4版である。最新刊の本書は、第3版を発行した2019規則、指針、通達などをふまえて、2024年4月1日施行の裁量労働制の見直しのほか、2022年・2023年施行の改正育児・介護休業法などに対応。また、コロナ禍により、多くの企業で急速に普及したテレワークや、副業・兼業についての説明も追加している。本書は、「労働時間制度の全体像」から、「変形労働時間制、フレックスタイム制」、「みなし労働時間制等」、「時間外労働・休日労働」、「割増賃金」、「年次有給休暇」、「母性保護、育児・介護休業、罰則その他」までの7章で構成。弁護士である著者が人事労務担当者の実務に役立つようにと、読みやすい文章に図表を交えて、労働時間制度の基本と実務対応を説いている。実務でよくあるQ&Aと、「法令遵守チェックシート」が章ごとについており、自社の現状を確認しながら、理解を深めることができる。翔泳社/1760円2024.45650代からのキャリア戦略を解説する。※このコーナーで紹介する書籍の価格は、「税込価格」(消費税を含んだ価格)を表示します50代からのキャリア戦略新たな法改正に対応、把握しておきたいポイントを弁護士がわかりやすく解説バブル世代のためのセカンドキャリアの指南書

元のページ  ../index.html#58

このブックを見る