エルダー2024年5月号
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li(frustration)llli通り紹介しています。(1)転倒災害のおもな原因転倒災害のおもなタイプには、滑り、つまずき、ふみ外し(階段等)の三つがあり、それぞれのおもな発生原因は以下の通りです(厚生労働省「STOP!転倒災害プロジェクト」資料より)。■滑り・床が滑りやすい素材である・床に水や油が飛散している・ビニールや紙など、滑りやすい異物が床に落ちている・路面などが凍結している■つまずき・床に凹凸や段差がある・床に荷物や商品などが放置されている■ふみ外し・大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態で作業をしている(2)転倒災害防止対策のポイント転倒災害防止対策のポイントを以下に示します。転倒災害の防止を推進すれば、安心して作業が行えるようになり作業効率の向上につながります(厚生労働省「STOP!転倒災害プロジェクト」資料より)。■危険源の除去・床面の凹凸、段差の解消Sylvestreは、2008年のヒューマンエ・滑りにくい床材の採用■整理・整頓・清掃・清潔・歩行場所に物を放置しない・床面の汚れ(水、油、粉など)を取り除く■転倒しにくい作業方法・時間の余裕を持って行動・滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行・足元が見えにくい状態で作業しない■その他・移動や作業に適した靴の着用・職場の危険マップの作成による危険情報の共有・転倒危険場所にステッカーなどで注意喚起在、職場の転倒防止対策は、段差や汚れの除去などハード対策が中心ですが、今後は、これに加え労働者一人ひとりの心理的・身体的要因をふまえた対策が求められます。(1)心理的要因の対策事例(アメリカ)労働災害につながる心理的要因には、焦り、イライラ、漫然などがあげられますが、以下に、アメリカの事例を紹介します。ラーに関する研究において、「人がミスをする(S原因は何であろうか?2万人に聞いたところ、1位は﹃焦りで80%を占めた。次いで﹃疲労ライラが上位を占めた」と述べています。このうち、焦り、イライラ、漫然は心理的リスク、疲労は身体的リスクです。これら行動上の問題となる四つのリスクは、ほかにも数多くの論文で言及されています。は、「従業員の行動上の問題は、職場の生産性と安全性に悪影響を与える。この行動上の問題には、漫然、疲労、イライラ、焦り、ストレスなどがあります。これらの問題に対処することで、生産性と安全性をより効果的に管理できる」と述べられています。ここでは、先述の四つに「ストレス」を加えています。ため、従業員の行動上の問題として、漫然、疲労、イライラ、焦りの四つのリスクを掲げ、それぞれポスターを作成しています。(2)身体的要因の対策事例■体力チェック事例く人一人ひとりの体力チェックを行うことが必ps, Trips, and Fa:転倒・転落)防止のいろいろあるだろう。﹄、﹃漫然また、センチネル・レストラン協会の会報にそのほか、ミシガン州の管理部門は、STF身体的要因を明らかにするには、事業場で働(compacency)﹄(fatigue)﹄、﹃イ(rushng)﹄2024.5844現心理的・身体的要因をふまえる

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