■■■されます。また、歩行特徴の転倒しやすさをAIが評価し、「転倒スコア」や「注意が必要な転倒の種類」(ふらつき、つまずき、滑り)を表示し注意がうながされます。歩行特徴は身体機能の向上にともない改善可能であることもわかっており、歩行計測結果に応じて指定される運動に2~4カ月間取り組むことで、歩行フォームの左右対称性などが改善することや、2ステップテストなどの中央労働災害防止協会「転倒等リスク評価セルフチェック票」にも用いられる身体機能評価の結果が向上することが同社と自治体の共同調査や、厚生労働省「令和2年度高年齢労働者安全衛生対策実証等事業」においても実証されています(実証番号2020ー05)。・脳体力トレーナー「C■ogEvo」(図表3)脳体力トレーナー「CogEvo」は、慢性的な睡眠不足や高ストレスの状態が続くと脳が疲れ(認知機能の低下)、それが転倒災害などにつながるおそれがあることから、タブレットやスマートフォンなどを用いて12種のタスク(ゲーム)をすることで、仕事中など日常の過度なストレス・疲労・睡眠不足・加齢などによる認知機能の変化を「注意力」、「記憶力」、「計画力」、「空間認識力」、「見当識」の5側面でチェックします。CogEvoを実施することで、先の五つの側面について3カ月前との比較ができ、トレンドグラフなどにおいて評価することができます。が低下していると転倒災害につながります。CogEvoを実施することにより、労働者の認知機能の特性をとらえることができ、注意力が低値の労働者は、注意力の低下を防ぐために休憩間隔を見直すなど、年齢による作業制限をするのではなく、労働者の認知機能の特性に応じた労働災害防止に役立てることができます。拡大します。事業者はこのことをふまえ、厚生労働省のエイジフレンドリーガイドラインが示す通り、高齢者一人ひとりの体力や健康状況を把握し、それに基づき的確な対応をすることが求められます。体力チェックにより、体力の低下が認められれば、そのことを十分に自覚させ慎重な行動に努めさせることが、労働災害防止には重要になります。事業場は少ないことが予想され、人生100年時代に向けた今後の大きな課題といえます。例えば、労働者の「空間認識力」と「注意力」齢になると心身機能、健康状態の個人差がただ、現状、そのような取組みを行っている2024.510図表3 トータルブレインケア社「CogEvo®」図表2 マイクロストーン社「THE WALKINGⓇ」(転倒リスク歩行健診システム)の診断画面資料提供:マイクロストーン株式会社作成:株式会社トータルブレインケア55高おわりに
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