■■■■骨■粗■鬆■症■などでますます低下することもありまなどの悪影響があります。これらの対策として、危険個所には目立つ標識を示し大きなブザー音で知らせる、外部の騒音を遮断またはできるだけ最小限に抑えることなどがあるでしょう。身体能力の低下としては、平衡性、敏捷性、柔軟性、持久力が低下することと、それらのことに気づきにくいということがあげられます。もちろん加齢にともない、変形性関節症、糖尿病、すし、体内の水分保持の比率が下がり、熱中症になりやすいことなどもあげられます。また身体の機能が低下しても働き方を変えようとしない者が多いのも事実です。これらの対策として、現在の体力を認識してもらい、改善をうながすなどの健康管理が重要です。そして作業スケジュールに休憩や体操を組み込むことも必要でしょう。こうした変化をふまえ、労働衛生の3管理をスムーズに成功させるには、いくつかの注意が必要です。まず、事業所のトップから対策の実践を宣言してもらうことです。経営者や管理者は、高齢化は事業所の危機だということを認識すべきです。だれもが老いるのですからすべての事業所に通ずることです。危機感を抱いて、経営者らが「会社の安全・健康」を宣言しないと従業員はついてきません。高齢者の特性を理解し、生活習慣病予防の取組みや働きやすい環境を整備するなどの対策をするべきです。このように経営や健康管理のトップが宣言するところから改善が始まると考えています。を示したものです。60歳以上の労働災害発生率は、30代と比較すると男性では約2倍、女性では約4倍となっていることがわかります。動を変えようとしません。自身は若いときと変わりなく健康だと思っている者が多く、いつの間にか体力や感覚機能が低下していることに気づいておらず、体力向上や働き方を変えようと思っている者は少ないのです。そんな高齢労働者に自身の体力低下を気づかせることは重要です。自身の体力を正しく認識し、改善のための努力をして、できる仕事を無理のない範囲、ペースで実施していくこと、きちんと休憩や睡眠を確保することが、労働災害の予防として大切なのです。果の見方、そして改善の方法を紹介します。■平衡性/閉眼片足立ちテスト(図表2)図表1は、年齢別・男女別の労働災害発生率しかし多くの高齢労働者は、健康に向けて行回は、手軽にできる四つの体力テストと結両手を腰にあて、片脚を上げます。浮かせた5.004.504.003.503.002.502.001.501.000.500.0019歳以下20〜24歳25〜29歳30〜34歳35〜39歳※千人率=労働災害による死傷者数/平均労働者数×1,000データ出所:厚生労働省「労働者死傷病報告(令和4年)」※新型コロナウイルス感染症へのり患によるものを除く 総務省「労働力調査(2022年)」40〜44歳50〜54歳45〜49歳55〜59歳60〜64歳65〜69歳70〜74歳75歳以上(参考)60歳以上2024.512図表1 年齢別・男女別千人率※出典: 厚生労働省労働基準局「令和4年 高年齢労働者の労働災害発生状況」参考資料2男女■44今体力テストと改善の方法
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