日産グループの国内最大生産拠点工程要求と個人の能力・要求・条件をマッチングさせ心身にかかる負荷を軽減エルゴノミクスの視点を加え多様な人財が活躍できる環境を目ざす日産自動車九州株式会社(福岡県苅田町)■■■日産自動車九州株式会社は、北九州空港から車で15分ほどの福岡県北東部の苅■田■町に位置している。周■防■灘■に面した工業地帯に最先端の技術を駆使した巨大な工場を構え、日産グループの国内最大生産拠点として、年間生産能力約50万台を誇る。1975(昭和50)年に日産自動車九州工場(九州初の自動車工場)として生産を開始し、2000(平成12)年には敷地内に専用外航埠頭を開港。以来、同工場で生産されたセレナ・エクストレイルなどの人気車種を国内外へと直接送り出してきた。2011年には、日産自動車株式会社から自動車製造委託会社として分社化し、「日産自動車九州株式会社」として、新たな一歩をスタートさせた。2024(令和6)年4月時点の同社の従業員数は約4500人。プレス、溶接、塗装、組立てなど、1台の車が完成するまでの工程には、さまざまなロボットが活躍しているが、そこに人間の力を加えて、人とロボットの共生により、高い品質を守っている。また「働く仲間の安全と健康は全てに優先する」の安全衛生方針のもと、安全かつ働きやすい職場づくりを追求し、よりよい職場環境の実現に向けて、つねに挑戦を続けている。同社の定年は60歳。定年後は「シニアパートナー」として65歳までの継続雇用を行う。定年を迎える社員のほとんどが、シニアパートナー15特集シニアの活き活き職場づくりー安全・健康確保を進めようーエルダー日産自動車九州株式会社の工場全景事例1
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