エルダー2024年5月号
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「健康経営宣言」を行い多職種で連携して取組みを推進生涯現役で働くための健康づくりオリジナル職場体操も習慣に以上の職員にエイジフレンドリー測定を実施公益財団法人福岡労働衛生研究所(福岡県福岡市)■■■■■■「公益財団法人福岡労働衛生研究所」は、1961(昭和36)年に福岡県労働安全衛生協会福岡支部(現・福岡中央労働基準協会)の付属機関として設立され、労働安全衛生法に定める定期健康診断や特殊健康診断を、中小企業においても受診可能な健康診断専門機関として事業を開始した。1975年に法人化し、2012(平成24)年には内閣府認定の公益財団法人となっている。基本理念に「私たちは労働衛生機関として、人々の〝こころ〟と〝からだ〟の健康を守ります」をかかげ、健康診断により労働者や住民の健康管理をサポートするほか、巡回健診、職場や地域での健康づくりを支援する健康イベントなどに取り組み、トータルヘルスケアを提供している。福岡市に立地する労衛研健診センターをはじめ、2014年に延岡健診センター(宮崎県延岡市)、2015年に宇部センター(山口県宇部市)、2017年に天神健診センター(福岡県福岡市)を開設するなど、西日本有数の総合労働衛生機関へと成長。もっとも新しい天神健診センターは、女性にやさしい健診センターを目ざして、オール女性スタッフで運営を行うなど、全国的にも先駆的な施設となっている。同研究所の前■川■道■隆■代表理事会長は2021(令和3)年7月、今後も多様な人々の健康づくりに日々取り組むためには、まずは職員が「健康づくり」を行える環境づくりが必要であるとして、「健康経営宣言」を発信した。そして、「生きがいをもって元気に働き続けることができる」ことを目標として7つの重点項目を掲げ、職員の健康維持のサポートをはじめた。う総務部の佐■藤■征■雄■部長は、「健康経営宣言と同時に、健康経営プロジェクト体制を構築し、チームを立ち上げました。総務部と健康管理室などで構成する事務局が施策立案や調整役をになっています。具体的な対策や健康増進策は、健康経営推進責任者(専務理事)、健康経営推進チーム(各ワーキングの実行委員、安全衛生委員会など)と一体となり、産業医、健康保険組合と連携を深めながら推進しています」と話す。るのが、50代以上の職員の健康増進対策だ。健康経営®(★)に関する取組みの中核をになこのプロジェクトの一環として取り組んでい同研究所の常勤職員数(役員を含む)は3023特集シニアの活き活き職場づくりー安全・健康確保を進めようーエルダー ★「健康経営Ⓡ」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です50代以上の職員が全体の28・0%事例350歳

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