エルダー2024年5月号
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このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構(JEED)の70歳雇用推進プランナー(以下、「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第143回青森県■■奥■入■瀬■渓流など景勝地で知られる自然公園が点在正■裕■課長は「青森県は東京都、千葉県、神奈川県■■■■■■■■■■■■■■★青森県は本州の最北端に位置し、三方が海に面しています。山地、台地、半島と湾で構成される変化に富んだ地形により、季節によって気候が大きく異なり、四季の変化がはっきりとしています。県の中央部にある奥■羽■山■脈■の北端・八■甲■田■山■が県内の気候を二分しており、冬は、日本海側の津軽地方では降雪量が多く、太平洋側の南部地方では乾燥して晴天が続きます。世界自然遺産の白神山地をはじめ、十■和■田■湖■とし、春は弘■前■城の桜、夏は青森三大ねぶた祭りが催され国内外の観光客でにぎわい、また、酸■ヶ■湯■温泉や浅■虫■温泉に代表される名湯・秘湯を擁しており観光資源に恵まれています。JEEDの青森支部高齢・障害者業務課の岩■浪■を合わせた広さとほぼ同じ面積を持ち、青森市、弘前市、八戸市で県人口の半分を占めています。また、第一次産業の比率が他県より高く、そのなかでも農業が大部分を占めています。若年層の県外流出が著しく、人手不足が常態化しており、県内経済を維持するには、高齢者の就労がますます重要になっています。したがって、ほとんどの事業所から『人材を募集しているが応募がない』、『高齢者に辞められると困る』、『人材流出を防ぐにはどうしたらよいか』、『定年後再雇用者の賃金設定をどうしたらよいか』などの声が聞かれ、相談を受けています」と説明します。青森県内の高齢者雇用の状況については、「70歳までの就業確保措置実施済み企業割合が、全国で4番目に高いという状況です※。年齢にかかわりなく意欲と能力に応じて働くことができる職場▶設立 1952(昭和27)年▶業種  家電品小売業、電気設備工事業▶社員数  55人(うち正社員数54人)2024.534企業プロフィール※ 青森労働局「令和5年『高年齢者雇用状況の集計結果』」マルエーデンキ一番館(60歳以上男女内訳)男性(13人)、女性(1人)(年齢内訳) 60〜64歳 8人 (15.4%)2人 (3.6%)65〜69歳 70歳以上 4人 (7.2%)▶定年・継続雇用制度定年60歳、希望者全員65歳まで継続雇用。以降は運用により上限なく継続雇用熟練電気技士から若手へ技術伝承が地域の暮らしを支える青森県五所川原市株式会社丸まる英えいでんき(青森県五ご所しょ川がわ原ら市)

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