エルダー2024年5月号
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「多様な人材の戦力化」を戦略に新連載新連載第1回株式会社グローバルクリーン〝学学び直し〟宮崎県日■■向市と宮崎市でおもにビルメンテナンス業を展開する株式会社グローバルクリーンは、税■田■和■久■社長が2000(平成12)年に創業。税田社長と非正規社員9人でスタートした同社だが、右肩上がりに業績は拡大し、現在、アルバイト・パートを含む社員数は約130人に上っている。「ビルメンテナンス業は人が行う仕事なので、業績を上げようとするなら、人材が必要になります。いまでこそ、全業種で人手不足といわれていますが、もとから私たち清掃業界は不人気職種。人材確保が大きな課題でした」とふり返る税田社長。創業からしばらくは、求人に費用をかけても「応募者がまったくない」という状況に、悩まされ続けた。そこで、同社が取り組んだのが、「働きやすさ」だ。まずは、働きやすいように職場環境を整え、人材確保につなげることを目ざしたという。「すると、働きやすい職場になったことで、女性、高齢者、障害者、ひきこもりの若い人など、働きづらさを抱えている人が入社してくれるようになったんです」。そこから同社は、多様な人材を採用して戦力化することに、力を入れるようになった。「求人や採用に費用をかけるのではなく、まずは働きやすい環境を整える。そして来てくれた人材の育成・戦力化に費用をかける。そういう戦略で経営を行ってきました」と、税田社長は力説する。 「人生100年時代」を生涯現役で生き抜くため、必要とされる〝学び直し〟。このコーナーでは、社員の学びを積極的に後押しする先進企業の事例にスポットをあて、中高年世代の〝学び直し〟最前線に迫る。今回紹介する先進企業は、10年以上前から独自の研修・人材育成プログラムを導入している「株式会社グローバルクリーン(宮崎県日向市)」。学び直しによるダイバーシティ人材の戦力化、管理職の育成などを中心に、同社の取組みのねらいや効果について聞いた。■■■■■ 2024.540税田和久社長

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