特徴1 高齢者は転倒災害リスクが高い高齢者ほど転倒災害のリスクが増加し、55歳以上では55歳未満と比較しリスクが約3倍に増加します。特徴2 50代・60代の女性の発生率が高いと、50代・60代の女性の発生割合が高くなっています(図表1)。特徴3 上となっています。特徴4 転倒災害が多発しています。015(平成27)年から「STOP!転倒災害プロジェクト」を推進しています。そこでは、転倒災害のおもな原因と対策のポイントを次の独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所特任研究員 高木元也高齢者の労働災害防止対策・安全確保に向けて■■■■7齢者の労働災害発生率は高く、そのなかで最も多いのは転倒災害です。加齢にともないバランス感覚、敏■捷■性■などが低下している高齢者は、転倒しやすく、転倒すると受け身の体勢がとれず重篤な災害につながることが少なくありません。本稿では、転倒災害の特徴、転倒災害の原因と対策、心理的・身体的要因をふまえた対策などについて紹介します。生労働省では、転倒災害の分析などを基に、以下の通り、転倒災害の特徴をあげています。転倒災害の男女別年齢別の発生割合をみる休業1カ月以上が約6割を占める転倒災害による休業期間は約6割が1カ月以雪国で数多く発生雪の多い地域では、降雪・凍結等に起因した生労働省は、転倒災害防止施策として、2特集シニアの活き活き職場づくりー安全・健康確保を進めようー図表1 転倒災害の男女別年齢別の発生割合5.0%4.5男性出典:中央労働災害防止協会『エイジアクション100』女性年 齢エルダー4.03.53.02.52.01.51.00.50.010203040506070809010022厚転倒災害の特徴33厚転倒災害の原因と対策11高はじめに解説1
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