■■あり、多様性に富む社員たちがお互い助け合って切磋琢磨する職場環境が醸成されている。また、健康経営Ⓡ(★)にも積極的に取り組んでおり、アスリート社員による社員向けフィットネス講座、社内SNSを活用した健康情報の発信、在社時の健康づくりにストレッチポールを設置するなど、従業員の健康増進を目的とした施策や環境整備にも継続的に取り組んでおり、2024(令和6)年3月には、横浜市が認証する「横浜健康経営認証・クラスAA」の認定を取得している。同社の定年は65歳。およそ1000人いる社員の平均年齢は30歳であり、特に20代が多く若手主体の活気ある会社だ。経営理念は「明るく元気に前向きに、ひたむきに貢献することで、笑顔の花を咲かせます」。業界未経験であっても、チャレンジ意欲が高い若手人材の採用を実施し、継続的に20代を獲得している。そんな同社だが、2024年1月に、40~60歳を対象にした「ミドル・シニア採用」を開始した。少子高齢化の影響により、全国的に若年層の獲得がむずかしくなっており、人材確保のために高齢者を積極的に雇用する企業は珍しくなくなってきたが、なぜいま、若手人材に不足のない新進気鋭のIT企業が、ミドル・シニア世代にターゲットを絞った採用に舵を切ったのか。CX部課長の野■溝■駿■悟■さんに話を聞いた。「最初からミドル・シニア世代の方を採用したいと考えていたわけではなく、経験豊富な人材や、高度な専門知識を持つスペシャリストの採用を検討していったところ、結果的に『求める人材はミドル・シニア層にあたる』と考え、ミドル・シニア層を採用していこうと方向性が決まりました。当社は若年層が多い会社ですので、求職者に『シニア世代は求められていない』ととらえられてしまっていることは、もともと感じていました。そこで、あえて『ミドル・シニア採用』を前面に打ち出すことにしたのです」と説明する。今回の「ミドル・シニア採用」は、各事業の部門から「経験者がほしい」という声が上がって大きな流れとなり、経営層でも同様の意見が出て、全社的に機運が高まったことにより実現に至った。創業以来、20代を中心に採用してきたが、経営の中核をになう中心メンバーのほとんどは2010年前後の入社であり、40代を迎えている。IT企業の成長ステージとしてこれまでは問題がなかったことも、今後の成長過程において直面するであろう経営課題を解決し、さらなる成長を推進していくうえでは、経験が不足しているのではないか、と懸念が高まっていたそうだ。「現在、当社は成長フェーズ(段階)にありますが、その先は未経験。ベンチャー企業の立ち上げ期から成長期に入って行く一連のプロセスより、その後の安定期に入って行くまでを経験されてきたような人材が理想的です」(野溝課長)。シャリストに参画してもらい、会社の土台を固めると同時に、今後の成長を見すえて始まった取組みということだ。今回の採用は、50~60代の経験豊富なスペ2024.620★「健康経営Ⓡ」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。CX部の野溝駿悟課長■ミミドドルル・・シシニニアア層層のの獲獲得得にに動動くく年年齢齢層層のの厚厚みみはは企企業業成成長長にに不不可可欠欠
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