エルダー2024年6月号
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ミドル・シニア採用における募集職種は、QAマネージャーおよびQAコンサルタント、RPAエンジニア、業務改善DXエンジニア、受託開発プロジェクトマネージャー(2024年4月末時点)と幅広い。さまざまな業種・業界からのプロジェクトが増加しており、各分野で開発・テスト業務などの経験を持っている人材の採用を目ざしている。「単純に『エンジニア』を求めているということであれば、技術領域を見ればよいのですが、必要なのは、“作業をする人”ではなく、人を動かしたり、人を育てたりすることができる、マネジメント力を持った人材。プロジェクトマネジメントだけではなく、事業統括部門のマネジメントができる人材とあわせて、採用活動を行っています。そのほか、バックオフィス管理をになうコーポレート領域においても、専門知識を持つ人材がいれば採用したいと考えています」(野溝課長)スキル面以外で期待する人物像については、「オープンマインド」がキーとなる。「会社全体の採用基準として、オープンマインドであるかどうかを非常に大事にしています。さまざまな人の意見を受けとめ、受け入れられる気持ちを持っているかどうかがポイントです。私たちはもともとオープンマインドのメンバーが多く、それが社風にもなっており、大切にしている部分です。ただ、経験を重ねるごとに自身のこだわりが強くなったり、物事を決めつけてしまう傾向があったり、自分の尺度でしか物事をとらえられなかったりすることもあるので、ミドル・シニア採用にあたってその点を注意しています。自分の形に固執しない、若手の意見を受け入れる度量の広さなども期待したいポイントです」(野溝課長)ミドル・シニア採用は書類選考をして面接を行い、内定を出す。事業部長クラスの人材であれば、選考に役員が参加するが、基本的な選考過程は変わらない。各部門が求める人材のニーズに応じて、求人票に記載するスキル要件などを定めているが、期待以上の高いスキルを持つ人材からの応募もあり、採用後に職務内容を調整するケースも発生しているそうだ。求人票とまったく同じ仕事をしてもらうより、その人材がより力を発揮できる業務内容についてすり合わせを行い検討するため、通常の採用よりも、応募者本人や社内の各部門とのコミュニケーションの量が増え、結果的に選考に時間がかかることもあるそうだ。キルを持つ応募者に会うと、「こんなこともできる人材なのか」と期待が湧いてくると野溝課長は話す。また、「経験豊富でマネジメントもできるミドル・シニア人材は、業務内容だけではなく待遇も含めて、求人票の内容から見直しを行うケースが多いです。また、採用すれば既存メンバーの上長にあたるポジションになりますので、そのメンバーとの意見交換など社内調整も行う必要があり、通常の採用活動とは違うむずかしさがあります」という。同社の65歳定年制について「まだこんなに働けるのですね」など好意的な感想が多く聞かれるそうだ。たりエンジニアとして活躍し、開発領域の経験がある2人の人材を採用している。2024年1月に入社したAさん(58歳)は、エンジニアとして一般企業で経験を積んだ後、独立して自あらかじめ用意していたポジション以上のスなお、ミドル・シニア採用の応募者からは、今回のミドル・シニア採用により、長年にわ特集即戦力となるシニア人材の確保へ21エルダー活活かかししたたいいミミドドルル・・シシニニアアがが入入社社IITTシシスステテムムのの豊豊かかなな経経験験知知見見をを能能力力にに合合わわせせ職職務務内内容容をを見見直直すすススキキルルがが高高いいミミドドルル・・シシニニアアののここだだわわりり過過ぎぎなないい柔柔軟軟性性をを求求めめるる採採用用基基準準はは「「オオーーププンンママイインンドド」」

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