1978(昭和53)年7月に創業した日野精機株式会社。スピーカーの部品づくりから事業をスタートし、現在では全国の鉄道踏切に設置されているスピーカーの約80%のシェアを誇っている。創業以来、「発想無限大」をキャッチフレーズに掲げ、スピーカー以外のものづくりにも挑戦を続け、スピーカー製造でつちかった技術を活かした音響機器のほか、産業機器、医療機器などの設計から成形・加工・塗装・組立までを手がけている。製品を構成する部品の大部分を自社内生産が可能な、国内では希有なメーカーだ。2020(令和2)年には、滋賀県野■洲■市に精密板金・塗装を主体とした新工場を立ち上げている。安■藤■泰■己■取締役は次のように話す。■■■■そんな同社では、2019年に内閣府が行っている「プロフェッショナル人材事業」※を通じてシニア人材を採用した。その経緯について「当社は品質保証部門の管理者の育成ができておらず、品質不良の原因の分析や未然防止の徹底が十分とはいえない状況でした。そこで、大手企業などで品質管理の経験を持ち、その経験を当社で展開するとともに、若手社員の教育・育成をになえる人材を採用すべく、プロフェッショナル人材戦略拠点の提携人材紹介会社である株式会社リクルートキャリアコンサルティングに相談をしました」会社が抱える課題を解決するため、経験豊富なシニア人材を採用する方針を固める一方で、シニア人材の場合、豊富な知識や経験があっても、若手の指導や育成に消極的で、「聞かれるまで教えない」という傍観者のようなスタンスの人材も少なくないことから、「能動的に自ら率先して動ける人材であることを重視してい日野精機株式会社(滋賀県蒲■■生郡)品質保証部門に経験豊富なシニアを採用特集即戦力となるシニア人材の確保へ23※ 内閣府事業 プロフェッショナル人材事業 https://www.pro-jinzai.go.jp安藤泰己取締役エルダーすすべべてて自自社社生生産産すするるももののづづくくりり企企業業設設計計・・成成形形・・加加工工・・塗塗装装・・組組立立ままでで事例2データで課題を見える化し品質管理の精度が向上
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