ベテラン社員のキャリア自律をうながす「キャリア・カンバス・プログラム」l You, ■■iiaRe-CreationDverse Sony」を発表しました。自らの意ソニーピープルソリューションズは、大塚 ソニー本社の人事機能の一部を別会社にしたもので、グループ社員の採用と研修、給与計算、産業保健、総務、そしてキャリア支援など幅広い業務をになっています。キャリア支援に関しては2021(令和3)年4月に、グループの人材理念として「Spec思で、独自のキャリアを築き、自由闊■達■な未来を切り拓き、多様な個を受け入れ、新たな価値を創出するための器がソニーである、というメッセージがこめられています。大塚 「自分のキャリアは自ら築く」という文化はソニーの社員には浸透していますが、一方でどこの企業でもそうであるように、ベテラン社員の比率が高まっています。これまで何十年も経験を積んだ50歳以上の社員のさらなる活躍を支援し、人生100年時代であることをふまえて、人事の重点施策としてキャリア支援をパッケージとして提示したのが「キャリア・カンバス・プログラム」です。ベテラン社員が自らの意思でキャリアを磨き、引き続き再雇用で働くというだけではなく、起業をする、他社で働く、仕事だけではなく趣味や地域生活などライフを充実させるなど、さまざまな選択肢を見すえる。そのための学び直しを含めて自律的なキャリア形成を支援していこうというのがプログラムの目的です。大塚 挑戦を支援するメニューとして「キャリアプラス」があります。これは、現部署の仕事を継続しつつ、勤務時間の1〜2割程度を使ってほかの部署のプロジェクトなどに参画し、業務を兼務するというものです。例えば、設計の仕事をしている人が品質保証の仕事もになうことで、新しいスキルの獲得につながり、仕事の領域が広がるなど、人材としての付加価値も上がります。を異動する「社内公募制度」を1966(昭みとして、これまでの職務経歴を登録し、ほかの部署からオファーを受けるスカウト型の「キャリアリンク」も設けました。キャリアプラスが社内兼業で、キャリアリンクは社内転職というイメージです。スキル取得を金銭的に支援する「ファンド」があります。50歳以上に限定し、保有スキルの向上や新たなスキルの獲得のための学びに自己投資をした場合、1回10万円まで補助するものです。いまの仕事に必要なスキルだけではなく、ソニーの仕事と直接的まず、ソニーのなかで新しい分野へのまた、ソニーは社内求人に応募して部署間和41)年から導入していますが、新たな仕組そのほか、学び直しの支援として、新たな―まずは、ソニーグループにおける、ソニーピープルソリューションズ株式会社の位置づけについて教えてください。―ソニーグループ(以下、ソニー)では、ア支援制度「キャリア・カンバス・プログラム」を2017(平成29)年に導入されていますね。そのねらいは何でしょうか。―業務のためのキャリア開発にとどまらず、社外での活躍を見すえた〝人生のキャリア〟を支援するのは珍しいと思います。具体的な内容について教えてください。2024.62ソニーピープルソリューションズ株式会社 執行役員大塚 康さん50歳以降のベテラン社員を対象としたキャリ
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