花王株式会社(東京都中央区)界面化学をコア技術として、洗剤やシャンプー、化粧品などの生活に身近な商品群を柱とする大手化学メーカーの花王株式会社。同社は洋小間物問屋から始まる、100年以上の歴史を持つ老舗企業であると同時に、研究開発に力を注ぎ、職場でも新しい挑戦を志向する、草の根的なチャレンジ精神を企業風土としている。中期経営計画「K27」では、「グローバル・シャープトップ」を旗印に掲げ、創造と革新で唯一無二を目ざしており、DXを進める人財の拡充を重点施策の一つとしている。同社のDX推進に向けた本格的な取組みは、2018(平成30)年にDX推進や先端技術の活用などをになう「先端技術戦略室(SIT)」を設置したところからスタートした。2022(令和4)年にはDX推進を専門に扱うDX戦略部門を設立。また、顧客との双方向デジタルプラットフォーム「Myタートさせた。DXを深化させる究極の目標は、従来のモノづくりに「UX(顧客体験)サービス」をプラスして、企業理念である「よきモノづくり」をより進化させること。全社DX推進部戦略企画室の吉■岡■光■司■室長は、DX推進のねらいについて次のように話す。「花王は、たくさんのデータを蓄積していますが、十分に利活用が進んでいないという課題がありました。そこで私たちは「よきモノづくり」をいまよりさらに一歩先に進めていくという意味でも、DXの推進に取り組んできました。DXを進めることで、身の回りの業務改善につKao」の運用もスいて、データを扱いながら改善を実現していくという流れをつくれています。現在はこの流れをサポートするために必要な環境を情報システム部門と連携して整備しています。しかしながら、DX推進の鍵は、実際に作業を行う社員にあります。DXを組織に定着させるためには、社員が能動的にかかわっていくことが必要です。いままで以上にデータの利活用を推進していける環境を整備し、その成果を生活者に還元していきたいと考えています」施している、IT技術の基礎的理解からトップクラスのスキルまで習得するための「DXアドベンチャープログラム」があげられる。具体的な取組みとしては、全社員を対象に実■■■115特集ベテラン社員もDX!エルダーDDXX推推進進ののポポイインントトはは先先端端技技術術教教育育ププロロググララムムにによよるる底底上上げげ「「よよききモモノノづづくくりり」」のの進進化化をを目目ざざすすDDXXのの推推進進にによよりり事 例シシニニアアのの自自発発的的学学びびががDDXX戦戦略略をを草草のの根根でで動動かかすすききっっかかけけにに
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