エルダー2024年8月号
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株式会社フジワラテクノアート(岡山県岡山市)2■■■■株式会社フジワラテクノアートは1933(昭和8)年の創業から90年以上にわたり、清酒や焼酎、醤油、味噌といった醸造食品の醸造機械、食品機械バイオ関連機器の製造のほか、プラントの設計・施工事業を展開している。醸造工学や微生物の培養条件管理(原料の状態、温度管理、湿度管理など)を産業化する技術と、オーダーメイド生産でつちかったモノづくりの技術を武器に、主要製品である回転式自動製■麹■装置は、国内シェア約80%を占める。社員数は約150人で30代以下の社員がそのうちの約5割を占めており、60歳以上は約1割、70代も2人が働いている。近年、同社ではDXの推進に注力している。同社でDX推進委員会委員長を務める頼■純■英■さんは「当社は個別受注生産のため、ライン生産ではなく一品ずつ個別に製造し、品質を重視する取引先に選んでいただいています。各工程で機械化はしているものの、ベテラン社員の技術、経験によるノウハウがモノづくりの現場で活用されており、若手が増えるなか、そのスキル・ノウハウの伝承が課題になっています」と話す。こうしたなかで進めてきた取組みが評価され、経済産業省の「DXセレクション2023」において、最高賞のグランプリを受賞した。そこで同社のDX推進の取組み概要とその成果、今後の展望などについて、お話をうかがった。同社では、「醸造を原点に、世界で『微生物インダストリー』を共創する企業」という2050年に向けたビジョンを2018(平成30)年に策定した。これがDX推進の発端となったと、頼委員長は話す。「醸造機械の国内における高いシェアを達成し、そこにあぐらをかき技術力が停滞することを経営陣が危惧していたことから、社内の管理職以上と開発部門を中心に議論を重ね、205株式会社フジワラテクノアート本社19特集ベテラン社員もDX!エルダー描描いいたたビビジジョョンンをを策策定定22005500年年ににああるるべべきき姿姿をを微微生生物物ののチチカカララをを高高度度にに利利用用すするるモモノノづづくくりり事 例ビビジジョョンン実実現現手手段段ととししててののDDXXベベテテラランンもも一一体体ととななっってて共共有有すするる

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