エルダー2025年1月号
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2025.18(業績・人材管理の部分的な担当や助言)をになう形で業務を軽減する、あるいはマネジメント経験を活用でき、かつ(会社にもよりますが)、部長よりも業務負荷が小さい内部監査業務をになう、などがあげられます。「③現役から大幅軽減」の場合、プレイヤー(担当者)としての業務をになう、などがあげられます。あわせて、業務量の観点からも調整が必要となります。こちらは、「1週間に何時間分の業務をになってもらうか」、すなわち「1週間の勤務時間をどの程度に設定するのか」を考えます。大まかに分類すると、「②現役から一部軽減」の場合は、週20〜30時間程度勤務し、「③現役から大幅軽減」の場合、週10〜20時間程度勤務するイメージとなります。また、勤務時間だけでなく、勤務の態様という観点からも、「残業を可能なかぎりさせない」、「交代勤務の場合、夜勤を減らす」など、大きな負荷がかからないような対応が必要です。こちらは、現場に説明し理解をしてもらいながら、運用を現場に一任するだけでなく、シニア社員の配置の時点で、業務を調整しやすい部署に異動させる、夜勤がない業務を割り当てるなど、人事部からのアプローチも重要となります。図表1 労働力人口比率の推移図表2 65歳以上の日常生活での活動状況 ※択一回答15〜64歳65〜69歳70〜74歳75歳以上※ 「年平均」の値を活用しています。※ 「労働力人口」とは、15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせたものを指します。0.0(%)(年)10.020.030.040.050.060.070.080.0201420152016201720182019202020212023202290.075.475.475.975.976.876.877.677.678.978.979.779.779.779.780.180.180.680.681.181.141.341.324.424.48.28.242.742.725.325.38.48.444.044.025.425.48.78.745.345.327.627.69.09.047.647.630.630.69.89.849.549.532.532.510.310.351.051.033.133.110.510.551.751.733.233.210.610.652.052.033.933.911.011.053.553.534.534.511.511.5(二) バスや電車、自家用車、バイク、シニアカーを使って1人で外出していますか(イ)階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか(ロ) 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか(ハ)15分位続けて歩いていますか(ホ) 自分で食品・日用品の買物をしていますか(ヘ) 自分で食事の用意をしていますか(ト) 自分で請求書の支払いをしていますか(チ) 自分で預貯金の出し入れをしていますかしている不明・無回答(n=2,677)できるが、していないできない55.4%55.4%21.0%21.0%20.5%20.5%69.7%69.7%11.8%11.8%15.6%15.6%70.0%70.0%15.7%15.7%11.4%11.4%78.9%78.9%6.2%6.2%12.2%12.2%75.7%75.7%12.7%12.7%9.7%9.7%65.9%65.9%20.0%20.0%12.1%12.1%74.4%74.4%13.7%13.7%9.6%9.6%75.9%75.9%13.4%13.4%8.9%8.9%3.1%3.1%2.9%2.9%2.9%2.9%2.7%2.7%2.0%2.0%2.1%2.1%2.2%2.2%1.8%1.8%出典:総務省「労働力調査」、グラフは三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が作成出典:内閣府「令和5年度高齢社会対策総合調査」、グラフは三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が作成

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