エルダー2025年2月号
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マインド・文化の醸成における要としてジョブ型マネジメントを位置づけるグローバル・メジャープレーヤーへ転換を図り海外グループ全体視点で臨む人事改革令和6年度生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム経営戦略に連動した人財戦略の実行ジョブ型人財マネジメントの導入背景を中心に現在もそれぞれアップデートしながら、継続ここからは、ジョブ型人財マネジメントへの当社は1910(明治43)年の創業で、日本国内を中心に製品やシステムの提供を通じて事業を展開し、国内市場の拡大とともに成長してきました。2008(平成20)年度に経営危機に直面したことから経営転換を図り、従来の製品・システムに加え、データを活用したサービスを提供する「社会イノベーション事業」をグローバルに展開しています。同事業は社会の現在および将来のニーズの探索からビジネスを構築していこうというもので、いわゆるプロダクトアウトのビジネスモデルから、マーケットクリエイト型への転換を行ってきました。これにより、海外の売上高、従業員数ともに2000年との比較で2倍以上に増加し、売上げ、収益、従業員数の60%が海外となっています。2011年に、中□西□宏□明□代表執行役社長・CEO(当時)から「グローバルメジャープレーヤーへの転換を成し遂げよう。グローバル・グループ全体の視点で人事改革を」という強い要請があり、人財部門は求められる人財・組織を、「さまざまな国籍、性別の多様な人財」、「ワンチームで業務遂行できる組織・人財」、「プロアクティブに自立した人財とその文化を持つ組織」、「変化に速やかに適応できる組織・人財」と定義しました。人事マネジメントの変革は3段階で進め、2011年から継続して実施しています。第一段階は、グローバル共通の人財マネジメントの基盤を構築しました。第二段階は、特に役員層の多様化であり、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)やタレント※の獲得などの人財施策を実行しました。そして第三段階として、マインドセット・企業文化へのアプローチということで、ジョブ型人財マネジメントへの転換を進めてきました。して推進している施策です。本日のテーマであるジョブ型人財マネジメントへの転換は、成長に向けたマインドセット、企業文化の醸成と位置づけています。転換についてご説明します。日立製作所が目ざ事例発表②「『ジョブ型』人事から考える〜シニア人材の戦力化」神かま山靖やき基やみす□□□□    株式会社日立製作所人財統括本部人事勤労本部ジョブ型人財マネジメント推進プロジェクトシニアプロジェクトマネージャ2024年10月10日開催13※タレント……会社に貢献できるスキルや才能、またはそれらを持つ優秀な人財★  「令和6年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」事例発表(株式会社日立製作所)は、JEEDのYouTube公式チャンネルでアーカイブ配信しています。 こちらから、ご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=MXlOlFbh5Hw特集生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム 〜開催レポートⅠ〜

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