ヒエラルキーを排除したジョブ型デジタルサービス企業へ変革の一環としてジョブ型人事制度を導入令和6年度生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム株式会社リコー人事総務部C&B室室長リコー式ジョブ型人事制度ベテラン社員も含めて、社員全員が実力を発揮し意欲に応じて活躍できる制度として、リコー式ジョブ型の人事制度、人事制度の根幹、人事マネジメントの根幹の制度の変更についてご紹介します。リコーグループは国内外に事業展開しており、グループ社員数は約8万人です。今回のジョブ型の人事制度は国内約3万人に対して展開しています。当社は、創業初期から事務機器の提供を通じて業務の効率化に貢献してきました。これまで事業の中心であったコピー機を一つの入出力のデバイスとし、さまざまなデバイス、あるいはアプリケーションを統合したデジタルサービス企業を目ざして変革を進めています。そこがジョブ型の導入の一つのきっかけになります。具体的な課題は三つあります。一つめは50代半ば〜後半がボリューム層になっており、職能資格制度と相まって、組織編成がやや硬直化している傾向にあるため、高資格者・管理職層のベテラン社員をどう活かすかがポイントになっています。二つめは、高資格者・管理職層の能力は非常に重要ながら、ものづくりからデジタルサービスに変革するなかで、現在、必要な能力の見極めを重視していかなくてはいけません。三つめは、結果として高資格者・管理職層の存在が、若手・中堅の昇格や、ポジションアップのチャンスをはばみ、モチベーションの減退を招くのではないかという大きな危機感があることがあげられます。意欲で活躍することができ、また、事業戦略が変化していくなかで、戦力の変化に応じて適所適材のポジションの任用、オン・オフを実現するような仕組みに変え、それらを通じて、むずかしい仕事にチャレンジした人、成果を上げてきた人が報われるような環境を目ざしています。ローテーションの柔軟性を担保しします。まず、グレードの体系について、管理職は、一般的には部長・課長クラスのポジショそこで、過去の実績ではなく、現在の実力と続いてジョブ型人事制度について説明いた事例発表③「役職定年見直し企業から学ぶシニア人材の戦力化」中な村む幸ゆさ正 まからき 2024年10月25日開催29★ 「令和6年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」事例発表(株式会社リコー)は、JEEDのYouTube公式チャンネルでアーカイブ配信しています。 こちらから、ご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=CTFElO1UZuA特集生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム 〜開催レポートⅠ〜
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