エルダー2025年2月号
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1989(平成元)年5月に埼玉県鴻□□巣市で開業し、1991年に現在の本社が所在する北□本□市に第2加工所を開設。2002年5月に第一加工所を閉鎖し、現在の本社兼加工所として統合し、2015年に株式会社に組織変更しました。食品包装業界ではいち早く食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC22000認証を取得し、計量やシーリング検査の機械化、ラインの機械化により、生産性の向上や社員の作業負担の軽減に努めるとともに、安心・安全な食品を提供しています。同社の定年は65歳。社員の平均年齢は56歳と高齢者が多い職場です。代表取締役社長の板□垣□芳□行□さんは「当社は離職率が低く、長年働いてきた方がそのまま高齢になり、以前と変わらず活躍してくれています」と説明します。同社では、2023(令和5)年に評価制度の見直しを行い、人事評価を〝見える化〟しました。同時に、スキルと成果に応じて賃金を上げる成果給を取り入れました。そのねらいについて、板垣社長は次のように話します。「これまで社員のなかに漠然と存在していた『私とあの人との賃金の差は何だろう』といったモヤモヤに対して、明確に答えられるようにしました。例えば、加工場にはいくつかラインがあり、『手詰めライン』と『機械ライン』では仕事が異なるので、『計量評価』、『検品評価』といった項目は同じでも評価基準は変わります。目標数や作業速度、達成度など、標準値に達すると時給が5円、10円、それぞれのラインのリーダーに対する評価項目な□□□□□□□□評価制度を見直し年齢関係なくがんばりに応える高齢者雇用の相談・助言活動を行っています15円と上がるわかりやすい仕組みにしました。 41小林美木 プランナー板垣芳行代表取締役社長◆埼玉支部高齢・障害者業務課の澤井課長は小林プランナーについて、「労務管理、安全衛生、年金など多方面に明るく、相談に対し事業所に寄り添った適切な助言と情報を提供しています。プランナー等の活動は通算23年を数え、埼玉支部の各プランナー、支部からの信頼も厚く、豊富な知識と穏やかな人柄から、取りまとめ役としても大切な存在となっています」と話します。◆埼玉支部高齢・障害者業務課は、JR浦和駅から徒歩15分、バスでは浦和駅東口から原山で下車徒歩3分の立地です。Jリーグ浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)の準本拠地である「浦和駒場スタジアム」の真向かいとなっています。◆同県では、14人の70歳雇用推進プランナーが活動し、県内事業所訪問を実施しています。2023年度は1280件の相談・助言活動、262件の制度改善提案を行いました。◆相談・助言を実施しています。お気軽にお問い合わせください。エルダー者も増えています。高齢者でも能力、経験等を活かした職場環境整備の必要性の情報提供を心がけ企業訪問しています」●埼玉支部高齢・障害者業務課住所: 埼玉県さいたま市緑区原山2-18-8 埼玉職業能力開発促進センター内電話:048-813-1112アドバイザー・プランナー歴:23年[小林プランナーから]「労働力人口の減少により、企業は働き手を増やす必要性に迫られている一方で、リタイアメントプランの不安を抱えている高齢

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