楽に楽しく働くのが一番「なんでも自分でできる」仕事の醍醐味現在の定年は60歳だが、2025年5月には形のうえでは1年ごとの有期契約ですが、実際には上限を設けているわけではありません」と話す。定年後も、働くことができれば、何歳まででも受け入れる方針で、ハローワークへの同社報告書には「99歳まで」と記載されているそうだ。櫻井さんは入社後約5年間、製造を担当し、その後は15年にわたり営業職をになった。「おも勤務時間は8時から17時。櫻井さんがつねに櫻井さんについて、「とても貴重な存在です。本間さんは、「誠実、堅実で、心がいつも安定今後について櫻井さんは、「普通の人と同じよに問屋さん回りです。東京と大阪に分かれて、最初は大阪を担当していました」という。製造にも製品にも精通していた櫻井さんは、「自分で、その場で結論を出すことができたので、遠方の社長さんに呼ばれるようなこともありました」とのこと。顧客から厚い信頼を寄せられる存在だった。製造、営業のほか、自社テープを使用した新規事業では商品加工にもたずさわった。60歳の定年を迎えてからは、現在の出荷関連の業務を担当。具体的な仕事の内容は、出荷品のピッキング、点検、荷造で、出荷品管理の統括をしている。さらに、加工グループのサポートや、各現場の連絡・調整役も兼任。本橋テープの広い社屋で、色とりどりのテープが積まれた棚の間をきびきびと移動し、作業を続ける櫻井さんには、熟練社員の風格があった。総務アドバイザーの山本さん、総務グループの本□間□和□幸□さんは、櫻井さんを評し「スーパーマンなんです」と口を揃える。櫻井さんの1日を聞くと、朝は3時に起床し、午前5時半ごろまで日課の外出で、午前6時に朝食を取り、午前6時半からは筋トレとウォーキングを行う。読書家で、登山にバイク、社交ダンス、釣りなど、趣味も幅広い。「食べることも好き」といい、最近は、釣った魚のさばき方を練習しているそうだ。□□□□□□ 山□本□正□己□さんによれば、「定年後の継続雇用は、意識しているのは「会社が儲かるにはどうしたらよいか」で、作業上では「ムダ(無駄)・ムラ(斑)・ムリ(無理)を避ける」ことをモットーとしている。「仕事が楽しくてしょうがないんですよ」という櫻井さん。「どうやって早く作業をするか、間違わないためにはどうするか。自分の行動を決めて、なんでも自分でできるのが楽しい。働くのが好きなんです」と話した。それだけのキャリアがあり、みんなのお手本になっています」と、山本さんは強調するが、本人としては、技能継承や後身の指導からは一歩引いたスタンスのようだ。「工場に責任者はいるし、営業も技術者もいます。そういう人たちに任せて、出しゃばったことはいわないようにしています。それが長く平和に過ごせる秘訣です」とのこと。しているのがすごいと感じています」と話す。「きっと怒りたくなることもいっぱいあると思うのですが(笑)」と、櫻井さんへの信頼感を口にしていた。うに働けるうちはいいですが、それよりも衰えれば辞めます」と考えているという。しかし一方で、「慣れている仕事ならまだまだ大丈夫かな」と、生涯現役への自信ものぞかせる。「楽に楽しく働けるのが一番で、それが会社のためになっていれば最高ですね」と、笑顔で語った。エルダー55左から総務アドバイザーの山本正己さん、櫻井豊さん、総務グループの本間和幸さん65歳に引き上げる予定だ。総務アドバイザーの地域・社会を支える地域・社会を支える高齢者高齢者のの底力底力
元のページ ../index.html#57