麺職人制度や永年勤続表彰制度が長く働麺職人になった方や勤続10年以上の方また、健康診断の受診率は100%を目ざ「麺職人制度」や「永年勤続表彰」が働く人のやりがい・モチベーションを醸成ンで麺打ちをするライブ感が一つの魅力となっています。その麺打ちを行うのが「麺職人」です。当社には「麺□匠□」と呼ぶ社員が1人いるのですが、その後継者をつくるために、2016(平成28)年に「麺職人制度」を立ち上げました。職人育成課という部署があり、その課の社員が全国を回って試験を行い認定します。麺匠を頂点に、一つ星から四つ星までの4ランクで認定します。2024年11月時点で認定された麺職人は、全国で1632人ですが、ほとんどが一つ星で、二つ星は一桁です。麺職人は高齢スタッフやPSに限定した制度というわけではなく、正社員も挑戦できる認定制度です。認定者は社員とPSでおよそ半分ずつの割合で、50代以上が33%を占めており、そのなかには70代のPSもいます。麺職人になると、紺色のラインを施し名前が刺繍された、麺職人しか身につけることのできない制服を与えられ、名前が記載された木札が店舗に掲示されます。もちろんランクに応じて手当も支給されます。麺職人に認定されることを、みなさん誇りに感じているようで、それによって仕事に対するやりがいやモチベーションの向上につながっていると思っています。そのほか永年勤続表彰制度もしみの一つになっています。式典満足度の調査でも5点満点中4・6点と高く、「長く働いていることを評価していただけることに感謝しています」といった声も聞こえています。き続けようと思う効果も生んでいるのですね。竹岡 は離職率が下がることがわかっています。といっても、長く働き続けるには健康も大切です。先ほど申し上げた時間管理に加えて、高齢スタッフにかぎらず、作業負荷を軽減するためのさまざまな取組みも同時に進めています。していますが、特に65歳以上の方については、より徹底して受診を呼びかけており、100%の受診を実現しています。今後も健康管理を含めて、長く働き続けたいと思えるような職場環境の改善に取り組み続けていきたいと考えています。あり、年々、表彰者が増えています。―永年勤続表彰制度のある企業は珍しくありませんが、貴社の制度はどういうものですか。竹岡 とし、以降5年ごとに表彰する制度です。対象者も2024年度は約750人と、2019年の388人から倍増しました。対象者の多くは40代以上で、60代以上が3割を占めています。本人の都合などもあり、表彰式には対象者の約6割が参加しており、2023年度からは関西と関東の2会場に分けて開催しています。従来は表彰式典で社長から感謝状を渡して終わりだったのですが、年々豪華になっています。対象者には社長の直筆メッセージを添えた招待状を送り、式典当日は感謝状や報奨金の授与のほか、フルコースの料理を食べ、アトラクションを楽しみながら交流する一大イベントになっています。PSの方にとってはふだん触れ合う機会のない都道府県の店舗の人たちとのコミュニケーションも楽正社員やPSを対象に勤続10年を節目□□―□ (インタビュー/溝上憲文撮影/中岡泰博)株式会社トリドールホールディングス 人事部 部長2025.24竹岡由紀子さん
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